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2016/12/01
  • アウトキャンパス・スタディ事例

総合経営学科・兼村ゼミで地域企業から「ニッチトップ」経営を学ぶ ~(有)泰成電機工業へ訪問【駒ケ根市】~

清水社長(写真右)から模型を使って説明を受ける

写真2) 学生から清水社長への質問

写真3) 二重床支柱の模型前で記念撮影

総合経営学部総合経営学科
教授 兼村 智也


企業の現場から経営を学ぶことを目的としている私のゼミでは、前回の企業訪問(11/21)に続き、11月30日(水)、(有)泰成電機工業(駒ケ根市)を訪問させていただきました。
同社はマンションなどのコンクリートの床とフローリング床のあいだにスペースをつくる「二重床」の支柱(写真1・右の模型)で同市場の50%のシェアを占めています。規模は小さいニッチ市場ですが、そこで高いシェアをにぎり、1人あたりの売上が1億円を超えるという大変高い業績をおさめています。

訪問の際には、なぜこうしたことが可能になったのかについて、ニッチトップ経営を研究テーマに取り上げる須澤君を中心に、同社・清水雅弘社長に質問させていただきました(写真2)。社長のお話によれば、自社の考案した新方式を無償で競合他社に開放し、二重床市場そのものを大きくしていったこと、そのなかで新しい生産方式を開発し、低価格を可能にすることで競争優位を確立したことなどでした。経営学でいえば、オープンイノベーション戦略、コストリーダーシップ戦略にあたりますが、学生たちも授業で学んだこうした戦略が実際に高い成果につながっていることを企業の現場で体感できたことと思います(写真3)。

こうした先進企業の取り組みを知ることは彼らにとって大変勉強になります。
その意味で今回、機会を提供していただいた泰成電機工業様にはこの場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
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