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2016/08/05

「新県立大学構想の見直しを求める活動」に ご支援をいただきました皆様へ

松本大学学長 住吉 廣行
学校法人松商学園理事長 片倉 康行

署名に掲げた要望に対する長野県の対応

「新県立大学の構想の見直しを求める活動」に対しましては、ご署名をはじめ温かいご支援を賜り誠にありがとうございました。
 その後、長野県当局も皆様のご支援を背景とした松本大学の要望を真摯に受け止められ、次のように対応いただきました。
  1. 新県立大学の「総合マネジメント学部」が全国的にみても数少ない松本大学の「総合経営学部」と名称が重なるため、学部名称の変更を要望し、その結果「グローバルマネジメント学部」に変更がなされました。
  2. 長野県庁内に県の高等教育を司る専門の部署を創設していただきたい旨の要望に対し、「県民文化部 私学・高等教育課」が開設され、更に「高等教育支援センター」も 設置され、今後県下の国公私立大学を含む高等教育の在り方についても、胸襟を開いて話しあえるようになりました。
  3. 管理栄養士養成課程の設置については、再検討の要望は受け入れていただくことは叶いませんでした。
 しかし、これ以外にも長野県には多くのご支援をいただきました。その一つが、教育学部の設置認可申請に必須の「高校生に対する進路意向アンケート調査」に際し、県教育委員会や関連部署から多大なご協力をいただいたことです。

長野県と協調し、松本大学の持つポテンシャルを県内高等教育発展に活かす方向へ転換

 この間、全国的に大学を取り巻く環境が急速に変化し、各大学がその変化への対応を怠ると厳しい状況に陥るという状況になってきました。こうした状況から今までの県との距離を置いた関係から、お互いに協力し高等教育発展のために本学が持つ教育資源を活かすという未来志向に転じ、本学も県全体も共に発展できるよう対応すべきと考えております。
 そこで今回、このような考え方・意向を長野県知事に伝え、これまでの様々な対応にお礼を述べ、ご苦労をおかけした点については十分に理解しつつ、今後は協調した関係で長野県高等教育の発展に貢献したい旨をお伝えしたいと、本学から懇談の場の設定をお願いし、去る7月26日に実現した次第です。

ご署名をいただきました皆様方への御礼

 新県立大学の構想に対し、11万人を超える皆様の声には大きな力をいただきました。本学だけの要望では実現できなかった課題も多く、皆様のお力添えがあったからこそと、改めて深く感謝申し上げます。
 今後、松本大学の管理栄養士養成課程では、県立大学が設置されても、学生募集等に影響が無かったと言える結果を目指して努力して参ります。同時に、教育学部の新設、既存学部・学科の内部改革を確実に遂行することにより、県内高等教育がどのように変化しても対応できる柔軟性も兼ね備えた大学として、その存在感を発揮できるよう努めて参ります。
 引き続き、皆様の温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。
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