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3連続完封で、インカレに1位で進出【2016年5月28~29日(土・日)】於:福井県小浜市名田庄総合運動場
1回戦 | 対信州大学 | 5月28日(土) 12:00~ | 結果 15-0 |
---|---|---|---|
2回戦 | 対金沢大学 | 5月28日(土) 14:00~ | 結果 15-0 |
3回戦 | 対金沢学院大学 | 5月29日(日) 8:56~ | 結果 4-0 |
1回戦 対信州大学
5月28日(土) 12:00~ 3回コールド
1回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
松本大学 | 1 | 9 | 5 | - | - | - | - | 15 |
信州大学 | 0 | 0 | 0 | - | - | - | - | 0 |
打撃成績
打順 | 指名 | 守備 | 1回 | 2回 | 3回 | 打 | 安 | 点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 小磯 | 8 | 右越本① | 左前① ・ 投直 | 中飛 | 4 | 2 | 2 |
2 | 濱田 | 7 | 左飛 | 四球 | 二安 | 3 | 1 | 0 |
3 | 神戸 | 6 | 一ゴロ | 投ゴロ | 2 | 0 | 0 | |
赤羽 | 6 | 中前 | 1 | 1 | 0 | |||
4 | 北川原 | 3 | 中飛 | 四球① | 右犠飛① | 1 | 0 | 2 |
5 | 駒田 | 2 | 四球 ・ 中前② | 四球 | 1 | 1 | 2 | |
6 | 小山 | DP | 中2① ・ 四球 | 右越3② | 2 | 2 | 3 | |
7 | 杉山ち | 5 | 一ゴロ ・ 四球① | 遊ゴロ | 2 | 0 | 1 | |
8 | 石田 | 9 | 左前① ・ 四球① | 投ゴ失 | 2 | 1 | 2 | |
9 | 菅原 | 4 | 四球 ・ 四球① | 左線2① | 1 | 1 | 2 | |
DF | 杉山 | 1 | ||||||
※1 | ※2 | 19 | 9 | 14 |
※1・・・2盗:石田 ※2・・・2盗:濱田、2盗:赤羽
投手成績
投手成績 | 回 | 打者 | 被安打 | 三振 | 四死球 | 自責点 |
---|---|---|---|---|---|---|
杉山 | 3 | 12 | 0 | 1 | 1 | 0 |
24 | 3 | 20 | 7 | 0 | 4 | 7 |
18 | 0 | 8 | 2 | 0 | 5 | 5 |
観戦記
福井県小浜市名田庄総合運動場をA、B2つの会場に分け、常に2試合が同時に並行して行われた。男子は別会場で実施された。
1回表小磯が先頭打者ホームラン、が続く3者が凡退。
その裏一死から四球、遊ゴロ失、1ゴロを野選で一死満塁。ここで杉山は踏ん張って5、6番を2者連続三振で切り抜けた。
2回表駒田四球、DPの小山が中越えに2塁打で駒田が還る。杉山は投前ゴロだったが、石田がレフトへ適時打。菅原が四球を選んだところで相手投手は24番に交代。小磯がレフトへ適時打、濱田四球で一死満塁。ここで神戸は投手へのゴロで菅原が本封。二死から北川原四球を選びこの回4点目。駒田が中前へ2点適時打。二死二、三塁。小山四球で再び満塁。この後杉山ち、石田が四球を選び8点目、さらに代わったリエントリーの18番からも菅原四球で9点目が入った。
2回裏信州大は3者凡退。3回表、濱田二塁内野安打、代打赤羽中前へ、北川原が右翼へ犠牲フライ。駒田四球で一死二、三塁。ここで小山が一掃の3塁打を右翼へ。石田が投手前に転がしたがこれがエラーを誘い1点。菅原がレフト線2塁打でこの回5点が入った。
3回裏も杉山が内野ゴロ3つに仕留め、コールド勝ちとなった。
2回戦 対金沢大学
5月28日(土) 14:00~ 3回コールド
1回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金沢大学 | 0 | 0 | 0 | - | - | - | - | 0 |
松本大学 | 9 | 3 | 3x | - | - | - | - | 15 |
打撃成績
打順 | 指名 | 守備 | 1回 | 2回 | 3回 | 打 | 安 | 点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 神戸 | 6 | 四球 ・ 四球① | 0 | 0 | 1 | ||
PH | 赤羽 | 遊内安① | 1 | 1 | 1 | |||
2 | 下島 | 9 | 遊ゴロ ・ 左越本④ | 遊ゴロ① | 3 | 1 | 5 | |
3 | 小山 | 3 | 投ゴ失 ・ 左前 | 四球 | 2 | 1 | 0 | |
4 | 曽根原 | 2 | 二内安① ・ 投ゴロ | 二ゴロ | 3 | 1 | 1 | |
5 | 福島 | 8 | 中前① | 四球 | 二ゴ失 | 2 | 1 | 1 |
6 | 寺田 | 7 | 四球 | 二ゴロ | 左飛失 | 2 | 0 | 0 |
7 | 寺井 | 5 | 四球① | 左前① | 右越本③ | 2 | 2 | 4 |
8 | 今野 | DP | 四球① | 四球 | 0 | 0 | 1 | |
9 | 阿部 | 4 | 投ゴロ | 左前① | 2 | 1 | 1 | |
DF | 多田 | 1 | ||||||
※1 | 17 | 8 | 15 |
※1・・・重盗:福島、寺田
投手成績
投手成績 | 回 | 打者 | 被安打 | 三振 | 四死球 | 自責点 |
---|---|---|---|---|---|---|
多田 | 3 | 10 | 0 | 7 | 0 | 0 |
11 | 2・0/3 | 20 | 8 | 0 | 7 | 8 |
観戦記
この日の多田は金沢大相手とはいえ、2回に3塁ゴロエラーで出塁を許しただけで、7三振、内野ゴロ2つという完璧な出来だった。
松本大は、1回に下島の満塁本塁打、3回には寺井の試合をコールド勝ちに導く3点本塁打などで圧勝した。金沢大のエラーは捕逸を含め5つ、四球も7つと自滅していた。全員を出場させようとした監督の意図は読み取れるが、下島、寺井、多田は見事に期待に応えた。キャプテン神戸はこの日は不完全燃焼だったが、翌日にその憂さを晴らすことになる。
3回戦 金沢学院大学
5月29日(日) 8:56~
1回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金沢学院大学 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
松本大学 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | x | 4 |
打撃成績
打順 | 指名 | 守備 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 打 | 案 | 点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 赤羽 | 5 | 死球 | 一飛 | 右前 | 2 | 1 | 0 | |||
PH | 曽根原 | 右飛 | 1 | 0 | 0 | ||||||
2 | 小磯 | 8 | 四球 | 投前安 | 一ゴロ | 2 | 1 | 0 | |||
3 | 神戸 | 6 | 一ゴロ | 三前安 | 左越2① | 3 | 2 | 1 | |||
4 | 北川原 | 3 | 三飛 | 中前 | 四球 | 2 | 1 | 0 | |||
5 | 小山 | DP | 三振 | 左前 | 二飛 | 3 | 1 | 0 | |||
6 | 濱田 | 7 | 遊飛 | 中飛 | 中前① | 3 | 1 | 1 | |||
7 | 駒田 | 2 | 左飛 | 遊ゴ失 | 三飛 | 3 | 0 | 0 | |||
8 | 石田 | 9 | 二ゴロ | 左飛失 | 2 | 0 | 0 | ||||
PH | 杉山ち | 右飛 | 1 | 0 | 0 | ||||||
9 | 菅原 | 4 | 左直 | 中直 | 一飛 | 3 | 0 | 0 | |||
DF | 杉山 | 1 | |||||||||
※1 | 25 | 7 | 2 |
※1・・・二盗死:小磯
投手成績
投手成績 | 回 | 打者 | 被安打 | 三振 | 四死球 | 自責点 |
---|---|---|---|---|---|---|
山下 | 7 | 25 | 5 | 1 | 0 | 0 |
23 | 6 | 28 | 7 | 0 | 3 | 2 |
戦況
この試合は、インカレ大会(今年は鹿児島県で開催)への出場権をかけた北信越予選であった。過去10年連続北信越大会を一位通過してインカレに臨んでおり、今年も負けられない戦いであった。しかし直前になって、軽微ではあっても怪我をしたり、資格取得のための実習が重なっている選手もいたりで、ベストの状態とは言えないなかで戦わざるを得なくなっていた。苦戦を覚悟して福井県小浜市へ乗り込んだが、結果的には3戦とも完封という、望外の成績で今年も一位通過することができた。
筆者は初日は大学の用件があり観戦できず、二日目はナビの手違いで遅刻し、2回表二死二塁からの観戦となった。
前日の信州大学戦で、あまり良い投球が出来なかった杉山だったので、試合直前まで先発投手の人選に悩んだようだった。そこで立ち上がりが心配でもあり、課題でもあった。
1回表先頭打者を右前で出したが、一死二塁から遊ゴロ、中飛と無難に切り抜けることが出来たので、守りの方はほっと一息。攻撃はどうか。
1回裏四死球で一死二、三塁まで好機を広げ、4番、5番を迎えるというこれ以上ない絶好のチャンス。しかし1点を取るのに苦労をする松大のいつもの癖が出、中軸が機能しなかった。
2回表も二死二塁(ここから観戦)となったが無事切り抜けた。
その裏松大は三者凡退、相手投手を立ち直らせてしまったか?
3回表は、9番打者にライトへ痛烈なライナーを打たれるが、石田が上手い軌道で回り込んで好捕し、3者凡退で退けた。
3回裏の松大は、先頭の菅原がライトへ良い当たりを放つが、相手も好捕して出塁できない。二死から小磯が投手前に転がして内野安打。すかさず二盗を試みたが、間一髪アウトでチャンスが広がらない。
4回表は二死から4番打者に右中間を破る二塁打を打たれたが、続く5番打者をキャッチャーへのファウルフライに抑え、均衡は破れず。そろそろ打線が杉山を助けなければいけないのだが・・・。
4回裏先頭のキャプテン神戸が三塁前に転がし内野安打。続く4番北川原は詰まりながらも中前に続きチャンスは広がる。ここで5番の小山。通常なら三塁方向への犠打で一死二、三塁としたいところ。ところが岩間監督は意表を衝いて強攻策に出た。これが的中し、レフト前へ。無死満塁。ここで勝負強い濱田なので大いに期待したが、3-2のカウントから、高めの明らかなボール球に手を出し浅いセンターフライで、三塁走者の神戸は還れず。一死満塁で、次打者は最近不調の駒田。最悪併殺もあるかと思いながら見ていたが、案の定遊ゴロ。ところが、当たりがぼてぼてだったため、本封を狙ったショートが、肩に力が入ったのか本塁への悪送球になり、幸運な1点が入り均衡は破れた。次打者石田の荷は軽くなったはずだが、レフトへの深くはない飛球。それでもタッチアップして北川原が本塁へ突入。レフトからの返球が大きくそれる暴投で、労せずして2点目が入った。未だ二死二、三塁の好機がつづく。ここで菅原は、先程の左翼につづき今度は中堅に良い当たりのライナーを放ったが、好捕された。しかし2点先取で有利に試合を運べるようになった。
5回表金澤学院大の先頭打者がレフト前に好打。下位打線になってくるので、バンドで送り、次に代打で先ず1点を狙うのか?との予想もできる。ここで松大の守備が素晴らしかった。相手の作戦を読んだ内野手2人がホームベース前まで突っ込み、3塁手赤羽が素早くとり、躊躇せず二塁(神戸がカバー)へ送球。余裕で二封。さらに一塁(菅原がカバー)へ転送され5-6-4の併殺が成立。久し振りのバンドで併殺。十年ほど前の東日本インカレでの初鹿野の見事なプレーを想起させた。これで流れは相手に渡らず、勝勢が見えてきた。
5回裏気分を良くした赤羽がライト前に。小細工の効く小磯は、一塁へ転がし最低限の二塁進出を助けた。ここでキャプテン神戸がレフトオーバーでフェンスを越えるエンタイトルの2塁打を放ち、赤羽がホームイン。北川原四球の後、二死から濱田が、投手のグラブを弾く中前への適時打でこの回2点目が入って、実質上試合を決めた。
6回表も当たりの出ていた金澤学院の9番打者にライト前に運ばれる。しかし、4点差があるため相手も打つしか無かったのだが、3者連続でフライに打ち取った。
その裏杉山ち、曽根原を代打に送ったが結局三者凡退に終わった。
いよいよ最終回しかし杉山は落ち着いており、俊足小磯の美技もあったが4~6番をフライやライナーで討ち取り試合終了。
この試合は打では、神戸のキャプテンらしい、チャンス・メイクの小技(4回)、豪快な適時長打(5回)。守りでは杉山恭の好投、好守の外野陣と三塁赤羽。これらが目立った。堅くなり失策で2点を失った金澤学院大、日頃の訓練の成果を発揮してバンドを併殺で切り抜けた松本大、この気持ちの余裕の差が大きかった。
この後、北信越オープン(長野県・千曲市)、東日本インカレ(埼玉県)、白馬カップを経てインカレ本番(鹿児島県・知覧)へとなだれ込む。怪我からの回復やこれからの練習でチーム力の大幅アップを期待したい。それが実現すれば昨年のベスト16を越える結果が見えてくる。頑張れ!!
北信越地区インカレ予選 最終結果
順位 | チーム名 | 松本大学 | 金沢学院 大学 | 信州大学 | 金沢大学 | 勝-敗 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 松本大学 | 4-0 | 15-0 | 15-0 | 3-0 | |
2 | 金沢学院大学 | 0-4 | 8-0 | 17-0 | 2-1 | |
3 | 信州大学 | 0-15 | 0-8 | 27-0 | 1-2 | |
2 | 金沢大学 | 0-15 | 0-17 | 0-27 | 0-3 |
他の登録チーム:福井大学、富山大学、上越教育大学、飯田女子短期大学
表彰式の後の閉会式では、大会実行委員長から最後の決勝戦は見応えある好ゲームだったと、賞賛の言葉をいただいた。