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2014/01/14
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シンポジウム「地域スポーツジャーナルと地域スポーツ」開催
人間健康学部 スポーツ健康学科 学科長 吉田 勝光
最近、長野県内で地域スポーツジャーナル(雑誌・新聞。以下、「地域SJ」)が次々と創刊されている。他方、地域スポーツでは、総合型地域スポーツクラブ(以下、「総合型SC」)が設立されている。そこで、1月14日(火)2限目(515教室)に地域SJと総合型SCを含む地域スポーツとの今後の関わり合い方を考え、共に地域住民へのスポーツ情報のより良き提供の在り方を議論する機会を持つことを目的として開催されました。
以下の方々に順次、創刊の経緯や今後の方向性などについてご報告をいただきました。
荒川玲子氏(うえだミックスポーツクラブ)は、総合型SCの現状やその活動の中で「上田スポーツプレス」紙(平成24年9月創刊)との関わりをご説明いただきました。地域SJも総合型SCもともにスポーツの発展という同じ方向を向いて活動しており、共に協力し合っていきたいことを強調されました。
「信州野球専門誌ナインズ」(平成23年7月創刊)編集人の小池剛氏(長野スポーツマガジン㈱代表取締役)は、有料雑誌としての意気込みを語られました。
「長野体育ジャーナル」(平成25年5月創刊)編集者の武藤俊哉氏(㈱長野体育ジャーナル代表取締役)は、採算の面から、当初から紙媒体ではなく、インターネットにこだわったこと、この4月から有料化(324円)を図るまでに至ったこと(将来の不安とともに)などを報告されました。
「スポカラ」(平成25年7月創刊)制作委員会事務局長の生田和徳氏は、フリーペーパーのスポーツ版を意図したこと(これが「スポーツから」⇒「スポカラ」というタイトルにつながった)、大学生が創刊にかかわったことなどを述べられました。
「ありがと!Nsports」(平成25年11月創刊)出版事業部編集長久保田和司氏は、雑誌名の「ありがと!」は、商標登録をしたこと、印刷会社のブランド力をあげるためにフリーマガジンの形式で発行することとしたこと、印刷という専門性を生かした雑誌を強く意識したことなどをご報告いただきました。
その後、短時間ではありましたが、質疑・討論の時間を設けました。会場からは、総合型SCの資金面などについて質問が出ました。コーディネータの吉田からは、ジャーナル名の由来や経営面での課題について質問をさせていただきました。「長野体育ジャーナル」の武藤氏からは、ジャーナル名と会社名とを一緒にすることにこだわりがあったこと、「ナインズ」の小池氏からは有料化による経営の難しさについてご回答いただきました。
長野県内の地域SJの編集関係者の皆さんが、このように一堂に会される機会は初めてだと伺いました。演者の皆さんがシンポジウムの開催前に名刺交換をされ、シンポジウムが終わってからも意見交換をされているお姿を拝見し、今回のシンポジウム開催の意義は十分にあったのではないかと実感いたしました。これを機会に長野県内の地域SJがますます充実していくことを期待したいと思います。
学生諸君にとっても、地域SJが、どのような経緯で発刊されるに至ったかを知る貴重な機会だったでしょう。「スポカラ」の制作には大学生も関わっているということです。このような地域SJの編集関係でも本学の学生が関心を持って活躍して欲しいものです。
最後に、共催へのご協力及びご参加をしていただいた長野県体育センター及び長野県総合型クラブ連絡協議会の皆さまに御礼を申し上げます。