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2013/12/10
  • アウトキャンパス・スタディ事例

麻績村地域づくりに学生と教員が参画

総合経営学部 総合経営学科 准教授 矢﨑 久

福島小学生サマーキャンプ運営などを通して交流のある麻績村から、地域住民を象とした意向調査アンケートの集計と地域住民を対象とした結果報告を依頼され、去る11月16日(土)、同村市野川公民館にて総合経営学科2年生林大輔君によるパワーポイントを用いた結果報告会が開催されました。
このたびは、長野県の『しあわせ信州創造プラン(長野県総合5カ年計画)誇りある暮らし実現プロジェクト』のひとつとして設けられた「平成25年度集落〝再熱〟実施モデル地域支援事業」に市野川地区の要望を受けた村が応募、県との数回のヒアリングを経て同地区を含む県内4地区が5月末に選定されました。
市野川地区の事業目標は〝移住者や地元後継者の生計が成り立ち、定住につながる田舎暮らし応援"であり、この展開方法を策定するのにあたり、まずは該当地区全戸を対象としたアンケート形式による意識調査を実施することに決定、集まった約120戸のデータ集計を第三者の手に委ねることで透明性を確保すべきという観点から依頼されたのです。

9月下旬以降、麻績村役場地域づくり課、非営利活動法人omimo、地域住民有志と、松本大学総合経営学部総合経営学科2年生林大輔君、林幸範君および学科教員(室谷、矢﨑)による数回の摺り合わせを経ながら作業は進められました。
アンケートには、技術指導、農地や家屋あるいは農機具類の提供協力の意向のみならず、地域で一丸となり「市野川神楽」という伝統文化を守りつつ地域再興を進めるべきとの意見もありました。
作業の中核として活躍した林大輔君は、「アンケートには世帯用・個人用があり、それぞれの質問項目数も多く集計作業は煩雑であったものの、農業を生業とした山間地域の地域づくりの課題とそのありかたの一端を知る好機となりました。住民の方々の地域文化への愛着とこだわりからは、存在すら知らなかった神楽について興味を抱くことに繋がり、その歴史について自ら進んで調べるようになったことは自分でも驚きました」と語ってくれました。

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地域と大学双方向での学びや実践が稔り多いものとなることを願うとともに、同村で2月におこなわれるアイスキャンドルまつりの準備などに、これからも学生教員ともども協力してゆきたいと考えています。
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