新着ニュース

2013/07/22

松本市役所政策課実施「学生の地域への参画に関するインタビュー」レポート

松本市役所政策課

「学生の地域への参画に関するインタビュー」について

はじめに

「学生の地域への参画に関するインタビュー」は、2013年4月22日に「健康寿命延伸都市・松本の創造と地域づくり~地域における学生参加~」をテーマに開催した「松本地域4大学学長と松本市長との懇談会」を経て、大学生の町会活動や地域行事への参画、町会や消防団への入会などを促すため、直接学生にインタビューを行い、学生自身の「地域」に対する関心や認識の度合いを調査することを目的としたものである。
インタビューに当たっては、庁内関係課の若手職員によるプロジェクトチーム(以下PJ)を立ち上げ、学生が気軽な気持ちで、本音で話ができるような雰囲気づくりのため、各大学において座談会形式で実施した。

PJの校正及び調査分野

  所属 分野 職員構成
1 政策課 大学連携窓口 主任1名
2 地域づくり課 町会、町会活動 係長1名、主査2名
3 消防防災課 消防団 主事1名
4 労政課 卒業後の就職 主任1名
5 生涯学習課・中央公民館 公民館、地域での学習活動 主事1名

実施期日

  1. 7月22日(月) 13:00~14:00 (松本大学)
  2. 7月22日(月) 16:30~17:30 (信州大学)
  3. 12月19日(木) 12:30~13:20 (松本短期大学)

対象学生

  学部 学年 性別 特記事項
松本大学 人間健康 4 地域と大学、学生をつなぐ冊子の編集委員(※1)
人間健康 4
人間健康 2
総合経営 3
総合経営(※1) 3
総合経営 3
信州大学 理(※2) 3 消防団に入団(※2)
3
人文 3
経済 4
4
1
3
松本短期大学 介護福祉(※3) 2 学生自治会 会長(※3)
学生自治会 副会長(※4)
介護福祉(※4) 2
幼児保育(※4) 2
看護(※4) 2

インタビュー結果概要

(1)町会、町会活動について(地域づくり課)
学生と「町会」との関わりについては、情報が乏しいことに加え、閉鎖的、封建的、高齢化といったマイナスのイメージを持っている一方、条件又はメリットがあれば(分かっていれば)参画の意思がある。
こうした課題に対する具体的な取組みは、「町会」が学生に対して本気で地域への参画を望んでいるかどうかが鍵を握るものであるため、今後、「町会」が主体的に情報発信をしたり、これまでの町会運営方法に縛られず、若者が参画できるよう柔軟な運営が必要であると考える。
(2)消防団について(消防防災課)
「消防団」の名前は知っていてもその内容は知らない(「町会」と同様に情報が乏しい)、又は興味が無い、また、多くの学生が、自身が消防団に入ることについては後ろ向きな印象であった一方、実際に入団している学生の話を聞いて、興味を感じた学生もいた。
学生の側から知るきっかけ、場の作り方について意見が多数でるなど、今後は情報周知、や活動のPR、学生消防団の結成を促すなど、より学生の側に踏み込んだ働きかけが団員確保の第一歩であること、さらに、子どもの頃から消防団活動に親しんでもらうなど、次世代を対象とした息の長い広報の取組みも必要であると考えられる。
(3)卒業後の就職について(労政課)
大学生が本市所在の中小企業を知る機会は多くない一方、地域活動へ参加したことによって、社会人との接点を持ち、進路などの参考になったとの意見があった。
また、本市への就職意識については、地理的な条件より「やりたい仕事かどうか」を重視する傾向があり、その中に「健康寿命延伸」分野に関心があるため、松本市での就職を希望する学生もいた。地域活動を通じた地域への愛着の醸成及び、松本市ならではの施策を実施することにより、松本地域での就業意識の向上が期待できる。
(4)公民館、地域での学習活動について(生涯学習課・中央公民館)
学生の多くが、地域コミュニティの重要性について一定の理解を示し、地域における人的な交流についても肯定的に捉えている。一方、町会・公民館などの活動について、具体的に参画しているという実例は少ない。これは学生側の意識の問題というよりは、情報及び参画の場やきっかけが不足しているものと考えられる。
「学生」と言っても一様ではなく、生活環境や専門分野、個性・関心などによって地域に参画するメリット・動機は少しずつ異なるため、その多様性を理解し、様々な働きかけを模索していくべきであると考える。

各課のインタビューレポート

別紙のとおり

おわりに

今回のインタビューは、どうすれば「大学生」と「地域」がより近しい関係を築くことができるのかを探る目的で実施をしたものであるが、双方の関係は相容れないものではないものの、「地域」について「学生」が知る機会が少ない、入ってくる情報が少ないという実情が見えてきた。
行政としては、どうして「学生」は「町会」や「消防団」に入ってくれないのか、どうすれば入ってくれるのか、ということから先に考えてしまいがちだが、「学生」側としては、それらがどういうものなのか良く知らない、分からない、というのが正直なところのようである。
「学生」は「知る」ことへの欲求、興味・関心が高く、よってインタビューの中でも、「もっと学生向けに情報を流してほしい」「メリットが分かっていれば加入してもよい」といった意見が多数あった。
さらには、学生の側から、大学生にどうすれば「町会」や「消防団」をもっと知ってもらえるのか、についての意見・アイデアが出てくるなど、話が深まるにつれ、「学生」の「地域」に対する積極的な姿勢も見ることができた。
今回のインタビューにより、直接学生の声、本音を聞けたことは、今後の「地域」に関する諸施策を実施していくうえで、とても有為な機会であったものと考える。行政としては「町会」や「消防団」などをはじめとする行政のパートナーシップの必要性、重要性について、学生を含め広く市民に情報発信をしているつもりであっても、学生までは届いていない、届いているのかもしれないが興味・関心をひくところまでには至っていない状況であること、また、ここの学生はより良い「地域」ひいてはより良い「社会」にしていくための意識は高く、情報を拒絶しているのではなく、むしろ欲しているということを知ることができた。
「学生」の立場からすると、現在の行政や町会などからの情報発信は、やや一方通行間があるようである。
よって、今後の展開としては、今回のインタビューの実施も一つの事例になると考えられるが、一部の部署で実施している「学生」参加型の共同事業、イベントなどを、町会行事も含めて積極的に展開し、「学生」が行政や「地域」に接する機会を増やしていくことの必要性を感じた。行政や町会を身近なものと感じてもらうこと、機会の積み重ねにより、相互理解が深まり、その結果として、学生と「地域」のより近しい関係の構築に繋がっていくのではないかと考える。



松本市役所地域づくり課

学生の地域への参画に関するインタビュー「町会、町会活動」について

はじめに

学生が、町会活動や地域活動に参加・参画しやすい環境、或いは、町会に加入しやすい
環境をつくるためには何が必要かを検討するための材料として、学生へのインタビューを実
施した。

結果概要

(1)町会のイメージについて
3つの大学いずれの学生も町会に対する情報が乏しいか、閉鎖的、封建的、高齢化といった比較的マイナスのイメージを強く持っていることが分かった。
(2)学生の町会への加入について
3つの大学いずれの学生も町会加入を強く拒んではおらず、また地域コミュニティに興味を持つ学生もおり、町会側のより強い勧誘があり仲間と一緒ならば町会に加入してもよいとの回答が目立った。
ただし、信州大学医学部及び松本短期大学の学生については、実習等で町会活動への参加が困難との回答があり、松本大学では町会に加入するメリットが不明との回答があった。
(3)学生の地域行事や町会活動への参加・参画について
3つの大学いずれの学生も、学生や若者が主体的に企画に関わる事業や、自分の趣味を生かせる事業が可能ならば活動に参画してもよいとの回答が目立った。その他、信州大学では、授業の一環として、或いはサークル活動としての活動参加についても提案された。

具体的な質問と回答

質問 信州大学 松本大学 松本短期大学部
町会のイメージは?
  • 何をしているか不明
  • 酒を飲んでいるイメージ
  • 女性がいない。
  • 高齢者の集まり
  • 保守的、閉鎖的
  • 恒例行事
  • 学生は入れないイメージ
  • 何をしているか不明
  • 活動しているイメージなし
  • 個人情報が流用されそう
  • 陰口とかありそうで嫌
  • 年寄りくさい
  • 封建的社会
  • 若者は使われるイメージ
  • 何をしているか不明
  • 硬いイメージ
  • いつも会議をしている
  • 酒を飲んでいるイメージ
  • 高齢者の集まり
  • 若者がいない
町会に加入したいと思うか?
  • 強く勧誘されれば入るかも
  • 寮、アパート、実家で入っている。
  • 時間があれば入ってもよい。
  • もっと門戸を開けば入る
  • 会いたい人がいれば入る。
  • 情報提供があれば入るかも。
  • 大学の働きかけがあれば入る。
  • 授業が忙しく加入は困難。
  • 強く勧誘されれば入るかも。
  • アパートで入っている。
  • 入りたい気持ちはある。
  • コミュニティには興味ある。
  • 地域の人とコミュニケーションをとることは嫌ではない。
  • 加入基準が分からない。
  • メリットが分からない。
  • 実家、親戚の家で入っている。
  • 地域の人とコミュニケーションをとることは嫌ではない。
  • 授業が忙しく加入は困難。
地域行事・町会活動に参加したいと思うか?
  • 祭りや公園清掃に参加している。
  • 地域の子供達と遊ぶ事業を企画したい。
  • 仲間がいれば参加する。
  • 授業の一環として参加できればよい。
  • 情報がなく参加が困難。
  • 年寄りの企画ばかりで魅力がない。
  • 企画運営をしたい。
  • スポーツ大会に参画したい。
  • 若い人メインの取組みがあれば参画したい。
  • 趣味を発表する場があれば参加したい。
  • 運動会や球技大会に参加している。
  • 公園清掃など声をかけてくれれば参加したい。
  • 仲間がいれば参加する。
  • 若者を対象としたイベントに参加したい。
  • 情報がなく参加が困難。

考察

インタビュー結果を考察した結果、学生は地域行事や町会活動への興味が全くないわけではないものの、次の理由により参加・参画が進んでいないものと考える。
(1) 情報の不足
  • 回覧板等、現在、地域(町会)が行っている情報発信の方法では、学生にほとんど情報が伝わらない。
  • 学生に対し、町会等が積極的に地域活動への参加・参画を働きかけていないため、町会や地域に対する学生の理解や興味が薄い。
(2)町会運営や行事の実施方法の工夫不足
  • 学生は町会活動に対し、自分達が主体的に事業を企画できたり、趣味を生かして事業に参加できる開かれた運営を望んでいるが、実際には閉鎖

まとめ

上記をまとめると、今後次のような取組みの検討が必要であると考える。
  1. 学生が町会や町会の活動について知る機会の充実
  2. 町会(地域)から学生に向けた、より有効な情報発信方法の研究
  3. これまでの町会運営方法に縛られず、学生や若者によるプロジェクトチーム制度等、若者が主体的に地域行事や町会運営に参画できる柔軟な町会運営の研究
これらの課題に対する具体的な取組みは町会等が主体となって行うものであることから、町会側が学生に対し、本気で地域への参加・参画を望んでいるかどうかが鍵を握るものと考える。

松本市役所消防防災課

学生の地域への参画に関するインタビュー「消防団」について

はじめに

消防団は、団員の確保が問題となっている。平成24年版消防白書(平成24年12月消防庁発行)によると、全国の消防団員数は、平成24年4月1日現在、87万4193人で10年前の平成14年4月1日現在の93万7169人と比べ、6万2976人も減少している。
松本市消防団の団員数は、10年の間に市町村合併などもあり、平成25年4月2日現在、条例定数2169人に対して2093人で、大きく下回っているわけではないが、分団によって所属団員数が多い分団と少ない分団がある。また、団員によっては高齢で活動している者もいる。今後、団員数の減少や高齢化が進めば消防団の活動に支障をきたす。この先も現在と同じ水準、または、より高い水準で活動していくためには、若い世代の団員を確保していかなければならない。とりわけこれから社会に出ていく大学生は、今後の主力を担う世代であり、入団の促進をしていかなければならない。そのためには、大学生の消防団に対する意識を調査し、入団促進のためには、どのような対策が必要かを講じていかなければならないと考える。
そこで、松本市内三大学の学生へインタビューを行なうにあたり、私は、次の三点について聴き取ることを重視した。なお、対象の学生は必ずしも松本市出身者とは限らないため、消防団一般として聴き取りを行なった。
  1. 学生が消防団を知っているか、また、知ったきっかけは何か
  2. 学生の持つ消防団に対する印象
  3. 学生が消防団に入団しやすくするにはどうしたらよいか
学生が消防団を知ったきっかけを調査することで、今後、消防団をアピールする際の切り口になる。消防団に対する印象調査は、消防団活動の内容を学生が何を知っていて何を知らないか確認するためである。学生が入団しやすくなる支援について聴き取ることは、新入団員の増加のために消防団または行政がどのような手段を取れるか、そしてそれが、双方にとって適当な手段であるかの参考にするためである。
次に、インタビューの内容を松本大学、信州大学、松本短期大学と、大学ごとにまとめていく。

松本大学へのインタビュー概要

消防団を知ったきっかけについて尋ねたところ、次の回答に二分された。
  1. 祭りや防災訓練といった地域行事に参加した時
  2. 親戚・知人が消防団に所属していたため
印象については、祭りなど地域行事で活躍している姿が挙げられ、きっかけ同様、災害活動よりも地域活動が強い。松本市内外を問わず、消防団の地域活動への貢献がその認知に一役買っていることがうかがえる。
しかしながら、実際に入ってみたいかという質問には、全員が難色を示した。
入団のために何が必要か質問したところ、次の意見があった。
  1. 入団の誘いが来たら考える。
  2. 具体的な内容が分かれば考える。
  3. 消防団活動参加に対して対価が得られれば入団を考える。
消防団の活動内容がわからないことから、その判断が難しい様子であった。
松本大学のインタビューを通して、学生たちは、地域活動に参加する消防団を見て、その存在を知っているものの、具体的な活動内容についてはあまり承知していない。また、自分が入ってまでやってみようという熱意のようなものは感じられなかった。

信州大学へのインタビュー概要

信州大学でも消防団について、名前は知っているが、具体的な活動内容については知らないという意見が多かった。その中で、どのようにして名前を知ったかを訊いてみたところ、次の回答があった。
  1. 教科書に消防団の事が掲載されていて、授業の中で説明があった。
  2. 以前に学生本人が少年消防団に入っていた。
他にも、親が消防団員でイベントなどに連れて行ってもらった学生もいて、幼少期に消防団を知った様子だった。また、今回の信州大学のインタビューでは、消防団に入団した思誠寮の学生にも参加してもらった。思誠寮生の入団のきっかけは、町会長から思誠寮の学生に入団してみないかという話があったためで、それまでは、消防団について知らなかったと話していた。
印象についても、警戒活動や祭りなどの地域活動の印象が強かった。既に消防団に入団している学生は、入る前ではかっこいい、憧れるといった印象しかなかったが、入団後は、消防団には色々な職種の人が参加していて、多くの経験や価値観を聞かせてもらえる、このような経験は就職にも役立つ、と感想を述べていた。この話を聞いて興味がなかった学生も、同じ大学生の生の話を聞くと興味が出てきたと話してくれた。また、思誠寮生が消防団に入団したことを報じたニュースを見て、大学生でも消防団に入れることを知った、大学生は入団できないと思っていた学生もいた。同じ大学の学生が活動をしていることで、消防団に興味関心が向いている。
入団の方法、問合せ先を知っているか確認したところ、入団している学生を除いて全員が知らなかった。そこで、どうすれば学生が消防団活動に興味を持ってもらえるか、相談したところ、学生がよく目にする次の情報媒体が挙げられた。
  1. CAB(信州大学生が編集・発行しているフリーペーパー)
  2. 信州大学公式フェイスブック
このような情報媒体に、活動している大学生の様子を載せてみてはどうかという意見だ。今回のインタビューの中で入団している学生の話を聞いて他の学生が興味を持ったように、友人または同じ大学生が活動しているその様子を知る場があると興味を持つのではないかという。また、入団している学生からは、消防団一日入団のようにお試し入団があると、消防団のことをもっと理解してもらえるのではないかと、入団した経験か
ら提案してもらえた。
また他の学生からは、体験入団を発展させて、学生で組織する消防団サークルを組織してはどうかという意見もあった。大学のサークルであれば、4月のサークル勧誘時期にその存在を知ることができる。そして大学構内での防災訓練や実際の災害でも中心的役割を担える。地域の消防団と合同訓練を行なえば、地域とのつながりも深められる。
このような場で消防団に親しんでもらえれば、就職後は地域の分団で活動しやすくなるのではないか、とのことだ。
信州大学でも松本大学同様に、名前は知っていてもその内容は知らない、興味がないという印象であった。しかし、信州大学では入団している学生が参加していたため、その学生の話を聞いて、消防団に対して興味を感じた学生がいた。学生から学生への口コミは、地域活動への参画のきっかけとなりうる。

松本短期大学へのインタビュー概要

松本短期大学のインタビュー内容についてまとめたい。松本短期大学では、学生自治会の4人にインタビューを行なった。4人の内3人が消防団を知っていたが、いずれも諏訪地域から通っている学生だった。消防団を知ったきっかけとして、次のことが挙げられた。
  1. 訓練や警戒で地域を回っている姿を見たことがある。
  2. 祭で活動している姿を見たことがある。
  3. ラジオ等で紹介されていた。
3については、諏訪地域では、コミュニティラジオ等で、消防団の活動や操法大会での成績が流れているようで、それを聞いて消防団を知ったということだ。
参加しづらい理由に、次の2点が挙げられた。
  1. 土日や夜間が活動の中心だと、実習や授業との両立が難しい
  2. 体力に不安がある
2については、特に女性からの意見で、消防団は男性だけのイメージから、活動についていけるかが不安ということだ。確かに、消防団の活動は消火活動を始め、災害時やそれに備えた活動が中心となる。しかし、女性部が行なっている子どもたちへの防火教育や救急訓練など後方支援も重要な消防団の活動であるため、このような活動も行なっていることを広めていかなければいけない。
信州大学で話題に上った、学生で構成する消防隊について、どのような意見があるか訊いてみたところ、前向きな反応があった。以前に、学長から作ろうという話があり、学生もやる気だったが、いつの間にか立ち消えになってしまい、残念に思っていたそうだ。松本短期大学の学生は、介護や看護、幼児保育の技術を学んでおり、老人福祉施設や保育園、幼稚園での消火訓練や避難訓練でその力を役立たせることができる。大学で学んでいることを課外活動でも活かせるというのは、学業の忙しさから入団に抵抗を感じる学生に対して、消防団活動を知ってもらう、体験してもらう良いきっかけになるの
ではないか。

おわりに

今回の三大学へのインタビューを通じて目立った意見は、次の通りである
  1. 消防団がどのような組織かよくわからない。
  2. 入団の仕方がわからない。
情報周知の不足によって、消防団の活動が認知されていないのが現状である。地元では、実家が町会に加入していることや親戚が消防団に所属していることで、情報が意識せず入ってくるが、新天地の一人暮らしだと、地域に積極的に出て、地域の情報を得ようとしなければ、なかなか得られない。現在、松本市消防団では、18歳以上を対象に団員募集をしているが、勧誘対象の立場に応じた、広報の仕方を考えなければいけない。
その中で信州大学生からは、自分たちがよく目にする情報媒体、知るきっかけの場を作る方法について意見が出た。大学生の入団を促進するためには、同じ大学生からの情報発信が有効な手段となる。既に入団している大学生と協力し、目を通しやすい媒体で情報を流し、広く消防団活動を知ってもらうことが、大学生団員の確保の第一歩となる。
その中で、体験入団など参加しやすいイベントを提供すれば、加入促進につながる。
また、信州大学や松本短期大学で出た学生の消防団は、地域の消防団を、身近なものに感じさせる効果が期待できる。学生に自治サークル、自治活動の一環として、消防団活動を行なってもらい、地域の消防団が技術支援などを行なう。学生と消防団の定期的な交流が、地域の消防団を身近なものに感じさせ、卒業後、または在学中の入団につながる。学生消防団の結成について、市と消防団が大学側に働きかけることは、団員確保の有効な一手になる。
最後に、信州大学生の中に少年消防団が教科書に載っていたことを覚えている学生がいた。少年消防団や学校の授業で、子供のころから消防団活動に親しんでもらう。そうすることで、消防団に対する理解が深まる。即効性はないが、消防団活動を覚えてもらう良い機会となる。
今回のインタビューで、いずれの大学でも、幼少から参加している祭りなどで消防団を知った、学校の授業で取り上げられたのを覚えていたといった意見が出たことから、18歳以上を対象とした広報だけではなく、小中学生や未就学児といったさらに若い世代を対象とした息の長い広報への取組みに、知恵を絞っていくことも重要だろう。そして、大学生をはじめとした18歳以上の若い世代には、その世代にあった広報媒体を用
い、消防団という名前だけではなく、その活動内容についても十分に知ってもらうことに重心を移していくことが必要ではないか。そして、その取組みが定着した時、自然と団員が増えるものと確信する。

松本市役所労政課

学生の地域への参画に関するインタビュー「卒業後の就職」について

はじめに

大学生が町会活動や地域行事への参加、消防団への加入等、地域活動に関わることで、就職や卒業後の進路、職業観にどのように影響し、また、松本地域の企業へ就職してもらうためには、今後どのような手立てが必要なのかを知る観点から大学生へのインタビューを実施した。
なお、各大学の意見を数値化して検討するにはサンプル数が少ないため、座談会で得られた意見を参考として検討し、下記のとおり報告するものである。

具体的な質問と回答

下記4問について各大学への質問事項とし、主な回答は次のとおりであった。
【質問事項】
  ①松本市にある中小企業を知る機会は豊富にあるか
松本大学
  • 大企業に目が行きがちであり、松本市の中小企業の情報は決して多いとは言えないが、自分の意識次第であり、自ら動けば情報収集は可能である。
  • また、「まつもと広域ものづくりフェア」(会場:松本大学)に参加し、松本市の企業を知るうえで大変参考となった旨の意見があった。
信州大学
  • 講義の中で県内の成功した中小企業例などを学ぶことはあるが、ごく一部であるため、中小企業を知る機会としては多くはない。興味があれば自分でネット検索をする程度である。
松本短期大学
  • 学校の性格上、就職先が中小一般企業である学生が少ないため、中小企業については意識したことがない。
  ②就職後の多世代とのコミュニケーションに不安を感じるか
松本大学
  • 参加した学生の多くが、ゼミの活動等において多様な世代とコミュニケーションする機会が多く、あまり不安は感じないとの意見が多数であった。
信州大学
  • ゼミや課外活動を通じて多様な世代と接する機会が多い学生は不安を感じていなかったが、逆に接する機会が乏しい学生については、不安を感じている傾向が伺えた。
松本短期大学
  • 課外活動や趣味を通じて、普段から地域の方と接しているため、あまり不安はないといった意見の一方、世代間の意見の食い違いによるトラブルが怖いとの意見もあった。
  ③地域活動へ参加することが就職や進路決定に役立つと思うか
松本大学
  • 地域活動へ参加し社会人と関わりを持つことは、自分の内面を磨く上で重要であり、また、採用側も地域に根差した活動を重要視している傾向があるため、とても貴重な経験であるといった意見が多数であった。
信州大学
  • 地域活動に参加することで社会人と接することが多くなったため、就職面接の際に冷静でいられたといった意見や、自分が知らなかった職業の方と出会い、職業選択の幅が広がったという意見があった。
松本短期大学
  • 地域の体育活動を通じて知り合った方々が、就職で悩んでいる時期に相談に乗っていただけ、大変助かった。
  • 地域参加=コミュニケーションであり、社会人として必須の能力
    であるため、たいへん役立つ。
  ④就職地域選定にあたって考慮することは何か
松本大学
  • 他県出身者が当初は地元へ帰郷しての就職を考えていたが、専攻分野が健康づくりであり、当分野に特化している本市での就職を希望しているという意見が複数あった
  • 松本市出身者が松本に恩返しをする意味で松本地域での就職を希望しているという意見もあった。
信州大学
  • 出身地へ帰郷しての就職希望者が多かったが、やりたいことがあれば、就職地は特段考慮していないとの意見も複数あった。
松本短期大学
  • 就職先の方針や場所、また寒暖の差など総合的に判断するといった意見や、賃金水準で決めるといった意見が複数あった。

結果の概要

各質問に対する回答について、大学毎に顕著な違いが見て取れる状況ではなかった。
各大学とも、地域活動参加には肯定的な意見が多数であり、地域の社会人との接点を避けるのでなく、むしろプラスと捉えていた。
しかし、地域活動に関する情報や広報が不足しているため、ゼミを通じての地域活動参加はしているが、自分の居住する地区での活動にはあまり関わっておらず、地区の社会人との接点は乏しい傾向であった。

考察

大学生が本市所在の中小企業を知る機会については多いとは言えず、また、大企業に目が向きがちであるため、情報として重要視されていない傾向であった。
しかし、地域活動へ参加したことで自分の知らない松本の企業や職種の方と接点を持ち、進路の参考となった例や、まつもと広域ものづくりフェアに参加し、本市に所在する中小企業やその技術力を知ることができたとの意見があった。
このことは、地域活動へ参加することで地域の労働者たる社会人との接点が生まれ、交流を通じてリアルな職業情報が得られる貴重な機会となっていることがわかり、大学生側もそのメリットは認識していた。
また、コミュニケーション力については、普段から地域の社会人と接する機会が多い大学生ほど、自分でコミュニケーション力がついていると認識していた。そのことが自信につながって、就職活動にも好影響を及ぼしていることが推察される。
就職地域については、各人の地元へ帰郷しての就職希望と、就職地域には拘らずにやりたい仕事ができればよい、といった意見が目立った。中には、地元には戻らず、敢えて松本市で就職を検討している学生がおり、理由としては、本市が健康寿命分野に特化しており、自分の専攻分野を活かせるからとのことであった。
本市で生まれ育った大学生が本市で就職することはもとより、他県からきた学生が地元を離れて松本地域で就職したいと感じるには、地域活動を通じた地縁や愛着の醸成が必要であり、更に健康寿命延伸都市宣言のように全国に先駆けた施策を実施することによって、大学生の松本地域での就業意識を高めることがカギとなると推測される。

まとめ

今回インタビューを実施して感じたことは、我々が思っているよりも地域活動への参加について否定的な意見が少なかったことである。むしろ、参加のきっかけさえあれば、地域活動へ関わることを苦にしていない印象を受けた。
そのためには地域活動参加への情報提供を確実に行う必要がある。今回の座談会の中でも、広報がなされておらず、情報が少ないという意見が多数あった。
積極的に地域活動をPRし、地域との関わりを促進することができれば、大学生の就業力向上にも役立ち、また、松本地域への就業増加へとつながることが期待できると推察される。

松本市役所生涯学習課、中央公民館

学生の地域への参画に関するインタビュー「公民館、地域での学習活動」について

はじめに

少子高齢化や人口減少、人間関係の希薄化等により、地域コミュニティの活力低下も見られるなか、地域の活性化のために、学生をはじめとする若い世代の参画が期待されている。また、地域とのつながりを持つことは、学生自身の安心・安全な暮らしにとっても必要不可欠であるとともに、年齢・立場が異なる多様な住民との交流は、自己成長の機会ともなりうるだろう。
しかし、現状において、学生(若者)が地域活動・公民館活動に積極的に参加しているという事例は、大学・地域の連携事業等を除けば、ごくわずかである。
今回の調査では、学生の地域参画を促すために何が必要かを探るべく、地域や公民館に対するイメージや受けとめ方を中心に聞き取りを行った。

結果概要

一般に、若い世代は「地域への関心が薄い」というイメージがあるが、今回調査に応じてくれた学生の多くが、地域コミュニティの重要性について一定の理解を示し、地域における人的
な交流についても肯定的に捉えていることが分かった。
その一方で、町会・公民館等の活動内容については具体的な情報に乏しく、「何をやっているのかよく知らない」「どうすれば参加できるのかが分からない」などといった声が大半を占めた。
また、学生と公民館の関わりを考えていく上では、次の2点が課題として明らかになった。
  1. 学生が地域・公民館活動に関わる「機会の不足」→参画のきっかけと場づくり
  2. 地域・公民館活動に関する「情報の不足」→学生への効果的な情報提供

具体的な質問と回答

A 公民館の認知度について
現在、市内には中央公民館及び地区公民館35館と町内公民館476館(組織)が設置されているが、「自分が暮らす地域の公民館がどこにあるかを知っているか」と質問したところ、町内公民館までを含めると、大半の学生が「知っている」と回答した。
B 公民館の利用について
その一方で、「公民館に足を運ぶ機会はあるか」という質問に対しては、ほとんどの学生が「ない」と答え、ごく一部から次のような回答が得られたのみであった。
  1. 選挙の投票に行った【松大・松短】
  2. 寮へ定期的に麻雀大会の誘いが来るので、交代で人を出している【信大】
  3. 同人誌のイベントで公民館へ行った【信大】
  4. 所属するサークルの練習場所として時々利用する【信大】
  5. 地元(諏訪)の和太鼓サークルに小学生の頃から所属しており、定期的に公民館に通っている【松短】
ただし、「今までに一度も公民館に行ったことがない」といった学生はむしろ少なく、特に小学校時代、地域の運動会や子ども行事(クリスマス会・お泊り会・夏まつり等)などに参加した、という回答が目立った。(ちなみに、中学以降、公民館へ行ったという話はほとんど聞かれなかった)
C 公民館に対するイメージについて
また、「公民館と聞いてどのような場所をイメージするか」という質問には、次のような回答を得ている。
  1. 町会の役員が会議をしたり、お酒を飲んだりするところ【信大・松短】
  2. 年配の女性たちが、平日の昼間に料理をしたり、お茶を飲んだりするところ【信大】
  3. 小学生向けの行事や年配者向けの講座・サークルが多い【信大】
一般に公民館は、世代や年齢・性別等の違いを越えて、地域の誰もが集うことができる場所と定義されるが、いずれの回答からも「自身(学生)はその当事者はでない」と捉えていることが分かる。
D 地域行事や公民活動への参加について
冒頭にも述べたとおり、現状、学生(若者)が地域の行事や公民館活動に積極的に参加しているという例はまれである。そこで、その理由をどのように考えるか意見を求めたところ、次のような回答が得られた。
  1. 公民館で何をやっているのかよく知らない【松大・信大・松短】※多数
  2. そもそも公民館へ行く用事(理由)がない【松短】
  3. 大学の講義・実習等で多忙。時間がない【信大・松短】
  4. 企画する側が年配者のため、若者にとって魅力的なコンテンツがない【信大】
  5. 参加しても同年代の若者がいない【松大・松短】
E 情報提供の媒体について
上記D-1のような回答が多数を占めたことからも、地域参画以前の問題として、学生たちは、地域活動や公民館活動が、いつどこで行われているのかをほとんど把握していないことがうかがわれる。
同時に、広報や町内回覧の類はほとんど目にしていないことも分かった。
そこで、「学生に対してはどのよう広報手段が有効か(あるいは、日頃どのような媒体を通じて情報収集をしているか)」という質問を投げかけたところ、次のような回答が返ってきた。
  1. SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)【信大】
  2. 携帯端末のアプリ【松大】
  3. ダイレクトメール(以前、成人式の運営について郵便が送られてきた)【松大】
  4. 町内の掲示板【信大】
  5. ポスティングチラシ(ポストに入っていればとりあえず見る)【信大】
  6. 大学トップページ。大学から支給されたアドレスへのメール配信【松大・信大】
  7. 学生が編集・発行している学内情報誌(フリーペーパー)【信大】
F 地域参加の動機について
また、「学生や若い世代が地域や公民館の活動に参画するには何が必要か(どのような要素があれば参加してもよいと考えるか)」という質問をしたところ、次の回答を得た。
  1. コミュニティ・カフェのような気軽な交流の場【松大】
  2. コワーキングスペースのようにパソコンがあって自由に交流できる空間【松大】
  3. 趣味・特技を活かすことで地域貢献できる機会【松大】
  4. よさこいサークルに所属。地域で発表の場があれば喜んで行く学生多い【信大】
  5. 地域の人から直接声を掛けられれば行くかもしれない【信大】
  6. そこに仲間や会いたい人がいれば行きたい【信大】
  7. ある程度、強制的に集めてもらったほうがよいのかもしれない【信大】
  8. 大学の授業・実習等で時間がない。町会活動を授業の一環にしてもらえれば【信大】
  9. 口コミ。友人から誘われたら行く【信大】
  10. スポーツ大会のように皆で楽しめるものがあるといい【松短】

考察

以上の質問と回答をふまえながら、以下、学生が地域や公民館活動に関わる「機会の不足」と、それらに関する「情報の不足」の二つの側面から考察したい。

地域・公民館活動に関わる「機会の不足」

今回の調査全体を通して、学生たちは、「地域と何らかの接点があってもよい」と思いながら、その機会を持ち得ないでいるように見受けられた。現状、学生の地域参画が少ないのは、学生側の意識の問題というより、参画の場そのものやきっかけが不足している、と捉えるのが適切だろう。
また、インタビュー中、「実際に地域行事に参加しても、大人たちに『使われている感』がある」といった声も聞かれたように、地域側にも学生を受け入れる準備があるとは言いがたい。既存の制度のなかに学生を組み入れようするよりは、学生自らが主体的に参加できる新たな受け皿を用意することも必要であろう。
大学生向けの事業実施
上記3ーA~B回答からは、学生たちは、公民館を身近にあるコミュニティ施設とし
て認知しつつも、一方で「学生(若者)が行く場所ではない」というイメージを持っていることが分かった。
実際、公民館で実施されている学級講座などを見ても、住民一般を対象としたものが主であり、特定の年代を対象としたものとしては、高齢者、もしくは子ども(小学生)向けの事業がほとんどである。
いずれにしても、現状の公民館において、若い世代を対象とした事業が圧倒的に不足していることは否めない。
学生たちが公民館を敬遠する理由に、3-D-4「若者にとって魅力的なコンテンツがない」、3-D-5「同年代の若者がいない」という回答があったことからも、今後、学生の参加を促そうとするのであれば、対象を若者(または学生)に特化した事業を実施し、参加しやすい・したくなる場をつくっていくことが求められる。
また、学生たちの語ってくれた公民館体験が、小学生時代に集中していたことからも察せられるように、地域や公民館との関わりが希薄になっていくのは、中学・高校年代からである。長期的に見れば、これらの年代への働きかけを同時に強化することで、地域との接点を、小学生から大学生に至るまでの間、切れ目なく保障していくことが必要であると思われる。
多様な参画機会の提供
地域参画の形態についても、学生においては、町会への加入に限らず、さまざまな形で考えていくべきだろう。実家・アパート・寮といった学生それぞれの生活環境や、学生自身の個性・関心、所属大学・学部・学年等によって、地域と向き合うスタンスは個々に異なるのが当然であり、できるだけ多様な参画機会を設け、間口を広く構えておくことが必要である。
3-F-3~4の回答にもあったように、自身の専門知識や趣味・特技を活かした講座の講師やアシスタント依頼、あるいは発表の場があれば、地域や公民館の行事に参加する積極的な動機になりうると思われる。
他方、3-F-7「強制的に集めてもらった方がよい」という意見にも注目したい。完全な任意参加というのは、かえって動機や目的を見出しにくい。学生に限らず、地域において何らかの義務・役職を与えられることが、地域参画のひとつのきっかけとなることは間違いない。
そこで、たとえば公民館委員会の一部門として、地域の若者を中心に構成する「青年委員会」を設置するなど、既存の組織・体制に捉われず、若い世代が中心となって取り組み活躍できる場を、新たに設けていくことも必要ではないか。

公民館活動等に関する「情報の不足」

また、学生らは地域に対して一定程度の関心・義務感などを持ちつつも、情報が不足しているために踏み込めずにいることが分かった。広報や町内回覧といった既存の媒体が必ずしも効果的でないことは明らかであり、今後、新たな情報提供の手段を模索していくことが必要である。
3-Eの情報提供媒体に関する質問において、1~5のような回答は事前にある程度予測されたが、6「大学からのメール配信」、7「学内情報誌」は意外であった。しかも、いずれもほぼすべての学生が日常的に目にしているということであり、大学・学生側の協力さえ得ることができれば、有効な広報手段として活用できるだろう。
情報提供の対象を「学生=若者」と広く捉えると、SNSや携帯アプリなど最新のツールに目が行きがちだが、システムの構築にかかる労力などを考えると、今すぐに導入できるものではない。むしろ、対象を「学生」に限定することで、より簡易で、かつ効果的な情報提供の方法が見つかるのではないか。学生の日常生活の基盤は「大学」にある。したがって、情報提供についても、何らかの形で「大学」を介して行うのが最も妥当であると思われる。

所感(まとめ)

今回の調査であらためて気づかされたことは、「学生」と言っても決して一様ではないという点である。上にも述べたとおり、学生それぞれの生活環境や個性・関心等によって、地域に参画するメリット・動機は少しずつ異なっている。今後、学生の地域参画を促すための具体的な方策はさまざまに考えられるが、まずはこの多様性を理解し、それぞれに合った働きかけを模索していくべきだろう。

このページ先頭へ