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総合型地域スポーツクラブにおける民・学・官の三者連携協定の締結

去る1月30日(木)に、長野県内の総合型地域スポーツクラブ(以下、総合型SC)の普及・支援を目的として、長野県総合型クラブ連絡協議会(県内の総合型SCの全てで構成される団体、会長 園原健志氏。以下、連絡協議会)・松本大学(学長 住吉廣行)・長野県体育センター(体育・スポーツ担当の行政機関、所長 松林憲治氏。以下、県体育センター)の三者が、本学において連携・推進協定を結びました。総合型SCに関して、民間団体、大学、県レベルの行政機関が連携協定を結ぶことは珍しいケースです。
 長野県内の総合型SCは、県体育センターの尽力もあって、最近徐々に増えてきています。しかし、後継者は十分には育っておらず、若年の有為なる人材を求めています。連絡協議会では、将来を見据えた人材育成の必要性を感じています。
本学は、スポーツ健康学科を持つ大学で、健康運動指導士の養成に力を入れています。
 当然、学生の就職口として何らかの対策を講じなければなりません。幸いにも、長野県は、健康に関心の高い地域で、環境の良いところです。住みやすい県のランキングでトップになったとの報告があります。本学の学生は、多くは、大学を卒業しても長野県に住みたいと考えています。総合型地域スポーツクラブが就職口の一つになれば、この上ないことです。このためにも総合型SCの推進は極めて重要です。
県体育センターは、国が展開する総合型SCの普及・支援を担当する県の機関です。県体育センターは、大学の人材(学生諸君)及び地域の中核的研究機関としての機能に着目し、連絡協議会と大学との橋渡しを積極的に行おうとしているのです。
 このような連携協定を踏まえて、スポーツ健康学科では、次のようなことを進めていきます。第1に、連携協定を結んだ三者で、近々、県内の総合型スポーツクラブへのアンケート(求める人材は何か? 人的配置の希望の有無、大学に期待すること等)を実施することとしました。第2に、大学と市町村及び市町村内にある総合型SCとの個別的な三者連携協定を締結することです。第3に、総合型地域SCへの学生のインターンシップ実施、アシスタントマネージャー資格(総合型地域SCに最低一人は必置)の取得に向けたカリキュラムの整備を行います。


本稿は、松本大学人間健康学部スポーツ健康学科学科長 吉田 勝光教授より寄稿いただきました。
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