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2012/11/13
  • イベント情報

第2回記念公開講座「シニアの資産運用」開催報告

日本の人口構造がピラミッド型であった時代は終焉し、少子高齢・増税・退職年齢引き上げ・年金受給先送りと、先の見えない社会になってきたことは言うまでもない。この時、シニアならびにシニア予備軍は、どのような老後を迎えればよいのだろうか?今回は「シニアの資産運用」をテーマに、本学の松商短期大学部経営情報学科藤波大三郎教授の講演でした。
講演は、アカデミックな内容のなかに、前職(都市銀行)の豊富な経験に裏付けされた内容を盛り込み、時には専門用語を用いて話をされるものの、ホワイトボードを利用し分かりやすい解説がされました。
我が国の個人資産の大半はシニアが保有していることを踏まえたうえで、平均寿命が延びている現在、シニアは、如何に年金および退職金を資産運用することがポイントである話から始まりました。日本経済は、バブル崩壊後リーマン・ショックと景気低迷に陥っている状況ではあるが、現在、1部上場会社全体の収益は6%もあることや、米ドルベースで見ると日経平均株価はリーマン・ショック以前の水準に回復しているのが現状であり、日本人は株や債券に投資することを避ける傾向にあるが、まずは、短期、中期と長期資金と分別し、中長期資金を株式や債券に分散投資することが有効であると説明がされました。分散投資をする際は、国内外の株式・債券へ投資比率を考慮しながら、また、一度に投資するのではなく時期も分散することでリスク回避ができるが、新興国(中国・インド・インドネシア等)や外債の単独投資は、一見値上がりが見込めそうだと思うが、急激な変動があるため充分注意することが必要であることが付け加えられました。
 講演終了後の質疑応答は、30分に渡り多くの参加者から直面している問題について質問が出され約2時間余りの講演会となり、今回のテーマの関心の高さが伺われる講座となりました。
 公開講座の1回目は「食」、今回は「資産」、次回は「健康」をテーマに11月15日(木)講演がされますので、皆さまの多数の参加をお待ちしております。

記念公開講座の詳細と申込方法はこちらから

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