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石巻市の児童を招いてのサマーキャンプ、無事終了いたしました

宿にてはじめての食事。

縁日でのビンゴ大会。盛り上がりました。

石巻に帰る日。また会おう!

大街道小学校(宮城県石巻市)の児童を招いてのサマーキャンプを、8月6日(月)から8日(水)までの2泊3日で行った。昨年に引き続いてのことである。



昨年は大震災によって不自由な学校生活や不便な仮設住宅での暮らしの中、せめて夏休みの数日だけでも思う存分遊んでもらおうと信州に招待した。このような企画が絆となり、その後も大街道小学校とは交流が続き、カウンセリングや学習支援へと今年になっても支援活動が継続されている。



今年のサマーキャンプは日頃の支援活動の一環と位置付け、学生と児童との協同作業でサマーキャンプを作り上げることにした。すべてをやってあげる “招待” の姿ではなく、一緒に3日間暮らす “仲間” の姿を目指した。3年生以上の児童85名が参加した。その内の約3分の2が昨年参加者であった。



宮城県石巻市からのバス移動時間は約9時間、実質遊べる時間は7日(火)の1日だけとあって、7日の過ごし方には知恵と工夫が結集した。事前に希望調査をし、当日朝から3コースに分かれて活動した。

 A: 松本城周辺を散策し、街中で流しソーメンをして食べるコース。

 B: 冷たい梓川で魚取りと川遊びをし、野外料理で旬な野菜と果物を食べるコース。

 C: 安曇野でそば打ちと野菜採りを体験し、足湯とわさび田をまわる安曇野フルコースであった。

夕食後には宿泊している浅間温泉で縁日としゃれ込み、ビンゴやゲーム、スイカの食べ放題、松本ぼんぼんやそば切り音頭を踊り、花火で締めくくった。



一方、準備の面では昨年も大変苦労したが、今年はもっと厳しかった。宿の確保やバスの手配、財源の確保など時間との戦いもあり、そんな中で実施することは無茶なことと思われてもおかしくない状況であった。

無事に8日(水)、18時半に石巻市に着いた時は本当に安堵した。風化しつつある災害支援にいい風が吹いた時でもあった。




本稿は、観光ホスピタリティ学科 尻無浜准教授から寄稿していただきました。
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