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2012/02/27
  • アウトキャンパス・スタディ事例

―雪深い栄村の食文化を訪ねて―健康栄養学科アウトキャンパス・スタディ

2月13日(月曜日)、廣田ゼミナールを中心とした健康栄養学科3・4年生の有志が本学特別講師の藤木徳彦氏とともに、下水内郡栄村の食文化を訪ねるアウトキャンパス・スタディにでかけました。私と藤木シェフで「いつか行ってみましょう!」と約束していた企画が実現したのです。

 当日はよく晴れた日でしたが、参加者は皆、北に向かうほど高くなる雪の壁にびっくり。車中では藤木シェフから、猟をするマタギの皆さんに関わるお話や、雪に閉ざされる地域で大切に受け継がれてきた保存食などのお話をうかがいつつ、栄村に到着しました。
 まずは、特産品の卸し・きのこ販売をしている「田舎工房」でお話をうかがいました。出迎えてくださった社長様や秋山郷に住んでいらっしゃる保存食の達人が、山菜やきのこの保存食、栄村のお米でつくったおにぎり、米粉でつくったおやきのような郷土食の「あんぼ」を用意して待っていてくださいました。皆で保存食のつくり方を教えていただいたほか、食べられるものを大事にして利用するという食に対する姿勢を教えていただきました。「ほとんど野菜の料理なのに、こんなにお腹がふくれるなんて!」と大満足。
 その後、雪の壁にはさまれた村内の道を走って、民家にうかがいました。こちらでも心のこもった料理の数々でもてなしていただきました。昨年の地震のお話もうかがい、その間にも屋根からの落雪にびっくりし、今の栄村の暮らしぶりの一端を見聞しました。地震の被害が残っているにも関わらず、私たちを向かえてくださったことに感謝してお礼を申し上げ、栄村をあとにしました。

 今回のアウトキャンパス・スタディで感じたこと、得たことは、これからのさまざまな場面でふとよみがえってくるような気がします。栄村にも早く春がきますように!


本稿は、健康栄養学科 廣田直子教授より寄稿いただきました。
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