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JICA主催の「障害者支援国別研修」を本学にて開催シリア・アラブ共和国より研修生を迎えて

学生によるプレゼンテーションの様子

熱心な研修生の皆さんからは次から次に質問が出されました

フランス鴨の試食も行いました

2012年1月23日(月)、JICA(独立行政法人国際協力機構)主催の研修の一環で、シリア・アラブ共和国の社会福祉団体に関わる11名の研修生を本学に迎え、障がい者雇用や国際福祉を専門に研究する観光ホスピタリティ学科の尻無浜博幸准教授を中心に「障がい者支援国別研修」が行われた。

尻無浜准教授は、障がい者支援を含む福祉的課題を、従来型の「福祉の領域の課題」としてではなく、「地域の課題」として位置づけている。そのため、従来式の「福祉分野(施設)完結型」ではなく、地域のあり方からアプローチする「地域巡回型」で取り組むべきと考え、地域のコーディネーター役としてこれまで様々な活動を行ってきた。今回は、尻無浜准教授による「日本の障害者雇用のあり方」が示された後に、農業生産法人株式会社かまくら屋の代表取締役である田中浩二氏が具体的な実践内容や課題を、そして尻無浜ゼミの学生3名が日本の福祉における現状や課題を発表し、日本における具体的な福祉のあり方を模索しながらの研修会となった。

発表が終わると同時に熱心な質問が投げかけられ、また研修生からは具体的な提案もなされるという終始活気に満ちていた今回の研修会。このような熱気あふれる場に初めて臨んだと話す学生からは、「福祉面での学びもあったが、積極的に何かに取り組むということの大切さも学んだ」との声も聞かれ、国や世代を越えた学びの大切さに、改めて気づかされた貴重な時間となった。

午後は「地域巡回型」の実践例を現場にて見学。障がい者雇用の研究で注目を浴びている「フランス鴨(バルバリー種)」の飼育拠点の1つである山形村社会福祉協議会や、障がい者就労センター・はた、カフェ・ギャラリーてくてく(NPO法人てくてく)を訪れ、本学が少なからず地域のコーディネーターとしての役割を担っている実例を紹介しながら、国を越えて課題解決の方法を探る有意義な1日となった。
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