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2011/12/27
全日本学生剣道オープン大会で大健闘! 準優勝他、本学から3名が入賞者に輝く
12月17日(土曜日)~18日(日曜日)、「全日本学生剣道オープン大会」が北海道・札幌市で開催された。日本全国各地から剣道の強豪大学が集結し、参加者は総勢600名に達した。本大会は個人戦で、第1日目に予選リーグ、第2日目には決勝トーナメントが行われる。本学剣道部からは、小松大と矢澤直人(総合経営学科総経2年)の2名が男子3段以上の部に、市田祥子(総合経営学科1年)、小岩侑里(スポーツ健康学科1年)、宮淵翔子(観光ホスピタリティ学科1年)の3名が女子2段以下の部に出場した。結果は、小岩が準優勝、市田と宮淵はベスト8で敢闘賞をいただいた。入賞者8名の中に本学の学生が3名も入ったことは、それ自体快挙であるが、松本大学剣道部の名を全国に轟かしたにちがいない。
松本大学剣道部は、女子部員が3人とも1年生で、身長が高く、その大柄な身体から繰り出される捨て身(勝負の執念を超えた瞬間)の技は迫力満点である。男子部員の2人は公明正大な態度で、相手を尊重した実に立派な剣道をしてきた。これは、全剣連の言う「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である。」(昭和50年3月20日)ということを、おそらく高校時代にしっかりと叩き込まれたおかげであろう。
今大会、見事準優勝に輝いた小岩の決勝トーナメント準々決勝での試合の様子を紹介してみたい。私の試合前のアドバイスはいつも同じで、「試合時間4分間を序盤・中盤・終盤に分けて、具体的に試合の組立てを何パターンか頭にいれておくこと」であるが、小岩は序盤において、いきなりコテを取られた。試合は2本先取されなければよい。中盤に入り、小岩の持ち味である相手を上手く引き出しながら、その出ばなをとらえたコテが炸裂した。これで、1対1のイーブン、試合は振り出しに戻った。やがて4分間終了のブザーが鳴り、ここから時間無制限の延長戦に入る。ここで注意しなければならないのは、どちらかが1本取るまで試合時間は続くので、体力がどこまで続くのかが組立てのポイントとなる。延長戦に入ってから3分が経過した。ここまで来ると、相手の仕掛け方やくせなどが頭に入っており、そろそろ勝負どころかなと思ったとき、小岩の竹刀が相手の左胴(逆胴ともいう)へと斬り込んだ。審判の持つ赤い旗がパラパラっと上がった。3人のうち、2人の審判の旗が上がったので、1本である。なぜ、今まで封印していた逆胴をここで出したかが重要だ。試合後、小岩に聞くと「コテを攻めると左脇があくクセを見つけたので、ずっと逆胴狙っていました!」ということだった。剣道が頭脳戦と言われるゆえんでもある。
今後の彼らの活躍がさらに楽しみである。
本稿は、松商短期大学部 長島正浩准教授から寄稿いただきました。
松本大学剣道部は、女子部員が3人とも1年生で、身長が高く、その大柄な身体から繰り出される捨て身(勝負の執念を超えた瞬間)の技は迫力満点である。男子部員の2人は公明正大な態度で、相手を尊重した実に立派な剣道をしてきた。これは、全剣連の言う「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である。」(昭和50年3月20日)ということを、おそらく高校時代にしっかりと叩き込まれたおかげであろう。
今大会、見事準優勝に輝いた小岩の決勝トーナメント準々決勝での試合の様子を紹介してみたい。私の試合前のアドバイスはいつも同じで、「試合時間4分間を序盤・中盤・終盤に分けて、具体的に試合の組立てを何パターンか頭にいれておくこと」であるが、小岩は序盤において、いきなりコテを取られた。試合は2本先取されなければよい。中盤に入り、小岩の持ち味である相手を上手く引き出しながら、その出ばなをとらえたコテが炸裂した。これで、1対1のイーブン、試合は振り出しに戻った。やがて4分間終了のブザーが鳴り、ここから時間無制限の延長戦に入る。ここで注意しなければならないのは、どちらかが1本取るまで試合時間は続くので、体力がどこまで続くのかが組立てのポイントとなる。延長戦に入ってから3分が経過した。ここまで来ると、相手の仕掛け方やくせなどが頭に入っており、そろそろ勝負どころかなと思ったとき、小岩の竹刀が相手の左胴(逆胴ともいう)へと斬り込んだ。審判の持つ赤い旗がパラパラっと上がった。3人のうち、2人の審判の旗が上がったので、1本である。なぜ、今まで封印していた逆胴をここで出したかが重要だ。試合後、小岩に聞くと「コテを攻めると左脇があくクセを見つけたので、ずっと逆胴狙っていました!」ということだった。剣道が頭脳戦と言われるゆえんでもある。
今後の彼らの活躍がさらに楽しみである。
本稿は、松商短期大学部 長島正浩准教授から寄稿いただきました。