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2011/12/06

図書館について学ぶ視点を体得 司書科目受講生 アウトキャンパス・スタディ

図書館司書について学び始めた学生たちに、図書館についてより実感をもって学んでもらうことを目的に、11月26日(土曜日)、ならびに11月29日(火曜日)、松商短期大学部で司書科目を学ぶ1年生を対象にしたアウトキャンパス・スタディが行われ、松本市、ならびに愛知県の田原市の図書館見学を実施しました。



初回の11月26日(土曜日)に訪れたのは、松本市中央図書館。松本城の東側にあるガラス張りの図書館です。普段利用している人もいますが、バックヤードの仕事に触れるのは誰もが初めて。市内のどこの図書館を利用しても貸出返却ができるネットワークシステムに感心し、2層になった書庫の広さに驚きました。市立図書館の司書さんには、学生一人ひとりの質問に答えていただき、充実した学習の機会になりました。



第2回目は11月29日(火曜日)、司書科目2年目の社会人履修生も加わり、計14名の受講生が愛知県の田原市中央図書館を訪れました。田原市は渥美半島のほぼ全域を占める人口6.5万人余りのまちです。この図書館を訪問したのは、設計した田戸義彦氏とご縁ができたからですが、もう一つの理由として、この市の図書館が施設・設備の面でも運営の面でも利用の多さでも、日本でトップクラスの図書館だということがありました。



5時間のバスの旅の後に到着。館長の豊田高広氏に図書館運営の基本的な方針を伺ったあと、館内を案内していただきました。大変居心地の良い魅力的な図書館です。学生たちは熱心にメモをとりながら観察しました。そして、この居心地の良さは、例えばプライバシーに配慮した視聴覚ブース、人と人がであうことが想定された談話室、館内の案内など、利用者目線で整えられた施設・設備・運営から実現されていることに気づいたようです。



自分の読みたい本を見つけて小躍りしたり、自動車図書館で子どものころ読んだ本に出合って懐かしんだりと、利用者の立場で楽しむ姿も見られましたが、今後図書館を学ぶものとして大事な視点を体得できたことと思います。



お忙しい中、ていねいにご案内くだいました松本市立図書館ならびに田原市立図書館に感謝申し上げます。


本稿は、松商短期大学部 篠原由美子准教授より寄稿いただきました。
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