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2011/12/21
- アウトキャンパス・スタディ事例
青年海外協力隊駒ヶ根訓練所見学中村ゼミアウトキャンパス・スタディ
訓練生との昼食会
スペイン語の授業見学
11月29日(火曜日)、中村ゼミは1年、2年合同でJICA駒ヶ根訓練所を訪れた。JICA駒ヶ根訓練所は、発展途上国にボランティアに行く人を対象に派遣国の言葉と文化を訓練するところである。訓練所に一歩入ると、国際的な香りのするロビーがあり、ご自身もかつて訓練生だった塩澤真洋さんが出迎えてくださった。そこでのプログラムは、JICAの概要説明、隊員の体験談、訓練生との昼食会、施設見学、授業見学、ワークショップである。どれもゼミ生にとって新鮮で、かつ考えさせられるものだった。
訪問後、特に印象に残ったものとして、多くの学生がワークショップをあげた。これは、「世界がもし百人の村だったら」という詩をもとに、実際どのくらいの人が食べ物を食べられないのかを実感できるような仕組みになっていた。ゼミ生22名を配られたカードによって貧しい国、発展途上の国、富裕な国と3グループに分け、富裕な国のグループに富が集中していることを配られたポッキーの数によって明白に示すというものだ。貧しい国のグループに配られたポッキーはわずか1本の半分だった。それを4人で分けるのだ。その事実にみながショックを受け、毎日食べ物をきちんと食べられる自分たちがいかに恵まれているかを再認識したようだった。
もうひとつ印象に残ったこととして挙げられたのが、訓練生との触れあい。訓練生との昼食会では、使命感あふれる訓練生からいろいろなお話しがきけたことで何かを得たようだった。そして授業見学では訓練生がわずか65日間の訓練で、外国語を日常会話のできるレベルまでなっていることを目の当たりにして、貧しい国の人々のために一生懸命外国語を勉強している訓練生の姿に感動していた。
実は中村ゼミのJICA駒ヶ根訓練所訪問は今回で3回目となる。1回目にここを訪れた学生が卒業後に本学を訪ね、「先生、今JICAの活動に興味を持っているんだ」とキラキラした目で話してくれた。今すぐでなくてもいい。この卒業生のように、この体験がきっかけとなり、世界の中の日本の位置や、今世界のために日本がやらなければならないことなどに気づいてくれることを願っている。
本稿は、松本大学松商短期大学部 中村純子准教授より寄稿いただきました。
訪問後、特に印象に残ったものとして、多くの学生がワークショップをあげた。これは、「世界がもし百人の村だったら」という詩をもとに、実際どのくらいの人が食べ物を食べられないのかを実感できるような仕組みになっていた。ゼミ生22名を配られたカードによって貧しい国、発展途上の国、富裕な国と3グループに分け、富裕な国のグループに富が集中していることを配られたポッキーの数によって明白に示すというものだ。貧しい国のグループに配られたポッキーはわずか1本の半分だった。それを4人で分けるのだ。その事実にみながショックを受け、毎日食べ物をきちんと食べられる自分たちがいかに恵まれているかを再認識したようだった。
もうひとつ印象に残ったこととして挙げられたのが、訓練生との触れあい。訓練生との昼食会では、使命感あふれる訓練生からいろいろなお話しがきけたことで何かを得たようだった。そして授業見学では訓練生がわずか65日間の訓練で、外国語を日常会話のできるレベルまでなっていることを目の当たりにして、貧しい国の人々のために一生懸命外国語を勉強している訓練生の姿に感動していた。
実は中村ゼミのJICA駒ヶ根訓練所訪問は今回で3回目となる。1回目にここを訪れた学生が卒業後に本学を訪ね、「先生、今JICAの活動に興味を持っているんだ」とキラキラした目で話してくれた。今すぐでなくてもいい。この卒業生のように、この体験がきっかけとなり、世界の中の日本の位置や、今世界のために日本がやらなければならないことなどに気づいてくれることを願っている。
本稿は、松本大学松商短期大学部 中村純子准教授より寄稿いただきました。