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2011/03/11
  • アウトキャンパス・スタディ事例

健康栄養学科GPによる群馬県川場村への視察旅行

健康栄養学科の教育GPの一環として、昨年度は山形県長井市を訪問し、生ごみと農業の土づくり、作物消費を結びつけた循環である「レインボープラン」の視察を行いました。その視察の成果は、現在、健康栄養学科が取り組み始めた生ごみプロジェクトとして、実を結んでいます。

昨年度に引き続き、本年度は2011年2月28日から3月1日という日程で、群馬県川場村を訪れました。今年のテーマは「地域おこしと食」。健康栄養学科1年生から3年生まで、学年を超えて35名の学生が参加しました。川場村は、平成の大合併の折にも、自主自立の道を選択して、里山や田園景観などの自然を生かした「田園理想郷」をめざして地域づくりを進めているところとうかがって、健康栄養学科が取り組んでいるGPの活動の参考にさせていただける学習ができるのではないかと考え、企画しました。

28日は川場小学校を訪問し、全学年が集って給食を食べているというランチルームで、校長先生のご挨拶に引き続いて、学校栄養士さんと養護教諭の先生から、地産地消・食育と学校給食などについて、お話を伺いました。学校栄養士の高橋先生は、この学校が初任地という若い先生でしたが、学校給食においてめざしていることや留意していることなどについて丁寧にお話してくださいました。年が近いこともあって、参加した学生たちからは、質問がたくさん出ましたが、それについても丁寧に答えていただき、学生たちにとってはよい学びになったようです。

宿泊したSLホテルは、農業と観光で村づくりをしようと決めたときにできた宿泊施設だそうです。夜のグループワークの会場も用意してくださるなど、温かく迎えていただきました。

翌日は、「好きな道の駅」として関東で5年連続1位に選ばれたという「道の駅川場田園プラザ」を訪れ、むらづくり振興課の宮内課長さん、このような村づくりを行政と一緒になって推進してきた篤農家の宮内光雄さんのお話をうかがいました。やはり元気な村には、表に立つ、または、裏で支える「方向性を見据えたリーダー」がいることを実感しました。産業振興として農産物のブランド化を推進していること、観光面では農業・自然を生かそうとしていることなど、長野県と共通したリソースをもとに、それを守り抜きながら活用を図るという信念が感じられ、お二人から多くのことを学ばせていただきました。帰路には、楽しくウィンナソーセージづくりを体験し、そのソーセージは皆のお土産になりました。

夜のグループワークで学生たちが考えた「松本地域でできること」を、一つでも多く、実現してほしいと思います。

本文は、健康栄養学科 廣田直子教授が執筆しました。
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