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「社会福祉士」国家資格をめざす学生たちの2泊3日の学習合宿

今月30日に迫った「社会福祉士」の国家試験に向け、直前学習合宿が、松本市奈川高原の「山荘わたり」で7日から2泊3日の日程で行われている。「社会福祉士資格対策演習Ⅱ」の集中講義にも位置付けられ、毎年この時期に行われている学習合宿は、受験向けに内容を仕切り直し、本番までに1点1点を積み上げる目的で行われている。過去、5点差以内で涙をのんだ学生もいて、この合宿を契機に合格ラインを越えるのが全員共通の目標となる。

 合宿には、観光ホスピタリティ学科の4年生13名、そして来春、山形村社会福祉協議会に正職員として内定をいただいている卒業生1名が参加して、「地域福祉論」「ソーシャルワーク」「社会福祉概論」「福祉心理学」「社会保障論」「社会学・公的扶助論」を受け持つ6名の本学教員が講義を行い、残りの時間は、ひたすら自習の時間とする。



 初日は、午後5時に宿に着くなり、夕食までの時間を早速学習に充てる熱心さで、尻無浜博幸准教授は「この3日間で今日1点、明日1点と確実にものにするため、集中した時間を過ごしてほしい」と激励した。

 続いて白戸洋学科長・教授の「地域福祉」の講義が始まり、自前のテキストに沿って「NPO法が改正されたばかりなので、試験に出るかもしれない」など、出題が予想される問題を示したり、小泉純一郎内閣の時代に実施した、国から地方へ財源を移譲する政策「三位一体」の改革によって、地方自治体の役割りが大きくなったが、その中身をしっかりと理解してほしいと求めた。学生たちは、全員真剣に耳を傾け、自由時間になっても、先生に不明な点を聴くなど熱心に質問をしていた。



 宿の外は、すでに氷点下を超えていたが、会場の20畳ほどの和室は熱気に包まれていた。夕食後も自習の時間が続き、毎年朝方まで、勉強するのが恒例となっているようで、指導する教員も大変だと思うが、ぜひこの合宿で、その成果を出し夢を叶えてほしいと、満天の冬空に願うばかりである。
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