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2010/03/23
  • イベント情報

好評!!健康栄養学科大学教育GPによる「1日限りのレストラン ~プランタン~with藤木徳彦シェフ」

3月14日(日曜日)、松本大学6号館1階にはいつもと違った賑わいがありました。健康栄養学科の学生による「1日限りのレストラン ~プランタン~」が開店し、230件以上600名近い申込者の中から先着順で決められた150名のお客様が来店されたからです。このレストランは、平成21年度文部科学省大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラムの一環として実施されたもので、その目的は、レストラン経営体験を通して、学生たちに幅広い学びの場を提供することでした。
 開店当日まで、多くの活動が積み重ねられました。平成21年12月に廣田ゼミの3年生がレストランで提供するメニューの提案を呼びかけたのが始まりです。ゼミで検討した結果、長野県の食材を用いた地産地消メニューを提供しようということになり、これが今回のレストラン経営のコンセプトとなりました。
 2月16日(火曜日)には、本学特別講師の藤木徳彦シェフにも加わっていただき、3年生4名、2年生2名から提案されたメニューのコンテストが実施されました。当日は、最優秀賞、優秀賞などが選定され、表彰式も行われましたが、藤木シェフからは、「どのメニューも捨てがたいので、皆で考えて、レストランで提供するコースメニューをつくりあげてほしい」という宿題が残されました。その後、提案者の学生たちは、給食経営管理実習担当の中島准教授、水野助手、大森助手なども加えてミーティングを重ね、コースメニューをつくり上げたのです。この間に、調理スタッフ、フロアのサービススタッフの募集も行われ、3年生を中心として、2年生・1年生も加わったレストラン経営チームが組織されました。3月9日(火曜日)には、レストラン開店に関するプレス発表試食会が行われ、取材にお越しくださった記者の皆様からの意見や藤木シェフのアドバイスにより、調理部門、サービス部門それぞれに、当日に向けて、課題の解決を図りました。
 前日の13日(土曜日)に調理の仕込みと調理実習・給食実習用の試食室の開店準備が整い、当日を迎えました。朝早くから、藤木シェフのご指導をいただいて準備が進められました。ランチは11時と13時の2コースで、春らしさを演出したメニューは、前菜として「すみれの花びらと信州サーモンのマリネ」と「豆腐と玄米のドリア」の2品、メインに「信州ポークソテーりんごソースがけ」と「ミモザサラダ」、デザートとして「ふわふわほうじ茶シフォンケーキ」というコースでそれぞれに工夫が凝らされた料理に仕上がっていました。18時からのディナーコースでは、ランチメニューに何時間も煮込んで整えた特製スープが加わりました。
 最初はぎこちなかった学生たちも徐々に慣れ、最後の回には、調理に手際の良さがみられるようになり、ワインを注いだり、料理を運んだりする姿には、余裕が感じられました。学生のサービスを受け、召し上がるお客様の笑顔を支えとし、この活動を通して学んでほしいと考えていた「レストラン経営におけるホスピタリティ」や「役割を認識しながらチームとしてつくり上げることの重要性」を考えてくれたのではないかと思います。メニューを考案した学生、調理に関して学んだ学生、フードスペシャリスト関連科目の学習を活かした学生など、それぞれに学んだことは大きかったようで、閉店後の学生たちの晴れ晴れとして顔が印象的でした。
 ご指導いただいた藤木シェフとレストラン「エスポワール」のスタッフの皆様、中島准教授、石原講師はじめ準備段階からご指導と準備を進めてきてくださった先生がた、非常にご苦労の多かった受付業務をこなしてくださった先生がた、当日の調理や記録の仕事などをサポートしてくださった先生がた、試作段階で食材を提供してくださったファインフーズ様、そのほか、お力をお借りした本学教職員の多くの皆様に深謝申し上げます。
 本文は健康栄養学科 廣田直子教授から寄稿していただきました。
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