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白戸ゼミ「ユニバーサルデザイン・ベンチ」金賞を受賞 「ながのユニバーサルデザインアイディアコンクール2009」

スピーチを行う北村さん

総合経営学部 観光ホスピタリティ学科 白戸ゼミナールの活動として2008年度から始まった「上土商店街のまちづくり」の一環として、2009年度に学生が取り組んだ「ユニバーサルデザイン・ベンチ」の構想に対して、2009年12月に、まつもとユニバーサルデザイン研究会(住吉廣行会長)の「ながのユニバーサルデザインアイディアコンクール2009」において、一般の部で金賞を受賞した。

 ゼミナールは、研究だけにとどまらず、地域のまちづくりに実践的に関わっていくことを大切にしている。これまで、松本市中心市街地のまちづくりやアルプス口の周辺地域の景観やバリアフリーをテーマとした活動に参画してきた。学生としてだけでなく、一人の住民として自分の問題として、まちづくりに向き合うことは、机の上で勉強するだけでは得られない、様々な経験や知恵を学ぶことができる。

 上土商店街にある医院にきたお年寄りが迎えを立って待っている姿を見た商店のおかみさんから依頼を受けて、高齢者や子どもが安心して休める、人と人がふれあうことができるベンチを作ろうという取り組みが始まった。市街地にあるベンチの調査や上土でのフィールドワークなどを行い、その結果を昨年6月に観光ホスピタリティ学科が中心となって行われた「松本大学バリアフリーウィーク」において、ワークショップを開催してコンセプトなど検討した。そして、9月に行われた日本大学法学部高橋雅夫ゼミナールとの合同ゼミナールにおいて、詳細な現地踏査を行い、以前からお世話になっている、ユニバーサルデザインの普及活動を進めている建築士や専門家のNPOである「松本ユニバーサルデザインコミュニティ研究会」のアドバイスを頂きながら、模型を4種類製作した。

 子どもと大人が一緒に座れる高さの異なるベンチをはじめ、リクライニングシートになっているベンチ、吊革や取手が付いていて高齢者が立ちあがるのに便利なベンチ、そしてまん中にテーブルがあってお茶を飲んだり、子どもがゲームを楽しめるベンチである。(写真参照)

 12月26日に行われた授賞式では、学生を代表して、3年生の北村早希さんが受賞のスピーチを行った。デザイナーや福祉機器の製造などをおこなうプロの方が応募する中で金賞を受賞できたのは、地元の方々や「松本ユニバーサルデザインコミュニティ研究会」をはじめとする地域の支援があってこそだと感謝している。

 これからも地域に飛び出して、実践的なまちづくりや人づくりを進めていく方向である。
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