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2010/01/06

地域経済を支える地域金融機関の動向について実践的に学ぶ 総合経営学科「地域金融事情」(太田勉教授担当)で5年連続特別講義

第3回 神谷尋文氏

総合経営学科の2009年度後期講義「地域金融事情」では、地域金融機関の役割やその特徴を理解し、その利用法を身につけることを狙いとして、地元金融機関等から講師を招き、9回にわたる実践的な特別講義を実施しました。

 世界的な金融経済危機は最悪期を脱し、日本経済も持ち直しに転じる中で、地元金融機関の経営も2009年度は改善が見込まれています。もっとも、地元の中小・零細企業の多くは依然として苦戦を強いられており、また鳩山政権発足後の郵政民営化の見直しの動きや金融円滑化法の施行など地域金融機関を取り巻く経営環境は激変しています。

 このため地元金融機関は、「顧客を支え、営利に走らない」「地域のお金は地域に還元する」といった方針の下で、顧客に役立つ情報・サービス提供の充実などによって地域企業の経営支援を強化するとともに、個人向けサービス体制を整備・拡充するなど、「中長期的な視点に立って経営方針の見直しに取り組んでいる」のが印象的でした。将来的には、さらなる経営効率化と健全性向上を目指した地元金融機関の再編も具体的な課題となるように窺われました。

 特別講義の中では、金融業界での働き方や心構えなども伝授していただけたので、金融機関志望など受講学生の関心も極めて高く、有意義な企画になったと感じています。今後とも、学生がビジネスの現場に触れ、興味を抱くきっかけとなるような実践的な学習の機会を増やしていきたいと考えています。



2009年度後期「地域金融事情」特別講義一覧



第1回 最近の銀行界の動き(10月16日)

 全国銀行協会 金融調査部参事役 鶴見誠一 様



第2回 地方銀行の役割と八十二銀行の営業戦略(10月23日)

 八十二銀行 法人部部長 小林豊茂 様



第3回 銀行系証券の長期戦略(10月30日)

 八十二証券 常務取締役 神谷尋文 様



第4回 地域金融機関としての長野銀行の現況と役割(11月 6日)

 長野銀行 常勤監査役 酒井 尚 様



第5回 地域金融における大手銀行の役割と最近の動向(11月13日)

 みずほ銀行 松本支店 副支店長 福間俊介 様



第6回 松本信用金庫の役割と最近の動向(11月20日)

 松本信用金庫 融資部 融資企画課長 洞 修二 様



第7回 長野県信用組合の役割と最近の動向(12月4日)

 長野県信用組合 松本支店長 平岩久治 様



第8回 中小企業金融における政府系金融機関の役割(12月11日)

 日本政策金融公庫 松本支店 国民生活事業融資課長 土屋年彦 様



第9回 JAの地域金融機関としての役割(12月 18日)

 長野県信連 JAバンク統括部 JA企画経営室長 長谷川正之 様
 本文は、総合経営学部総合経営学科の太田 勉教授から寄せていただきました。
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