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2009/12/22

健康栄養学科第1期生を「臨地実習」に送り出して

管理栄養士養成カリキュラムの中でも「臨地実習」は、実践力を身につける点において、最も重要視されている。

 この夏、人間健康学部健康栄養学科の3年生が、「臨地実習」の場に出向き、各自の力を試してきた。実習現場では、2年間学んだ「専門分野」の各教育内容ごとに習得した知識・技能を総合する能力が必要とされる。「臨地実習」の構成は、「給食の運営」「公衆栄養学」「給食経営管理論」「臨床栄養学」の4単位を行うこととされている。「給食の運営」が、最初の実習となる。実習は5月に開始され、最初の学生が「学校給食」で中学校に出向き、最後の学生は後期授業開始の9月に終了した。「給食の運営」の臨地実習での受け入れ施設は、「保育所」「幼稚園」「学校」「事業所」「病院」「高齢者施設」等45施設に及んだ。いずれも、快くお引き受けいただいた。

 健康栄養学科での、初の試みにあたり1年前からワーキング・グループを結成し、準備を進めた。2年生の夏休みから「臨地実習・事前準備」を開始、非常勤講師の先生方の講演・他大学での経験ある先生の情報等をたよっての、手探りスタートを切った。

 受け入れ施設の反応は、県内唯一の「管理栄養士養成校」に対する注目が高く、厳しい意見が寄せられた一方、励ましやおほめの言葉も沢山頂戴した。最も喜ばしく思ったのは、「臨地実習」を終了した学生が、ひとまわり大人になって帰ってきたことを実感したことであった。後期から始まった「公衆栄養・臨地実習」においては、それぞれの保健所施設からは、「大変頑張っている」「よくやっている」等、好印象で受け入れられたと、先の学科会議で報告された。臨地実習は、ともすれば就職活動の始まりともいえる。臨地実習が、学生のイメージアップになり、就職活動の一翼を担えれば、ありがたいと思っている。

 今後も教職員の皆さまの力をお借りして、質の高い学生を「臨地実習」先に送り出したいと考えている。


本文は健康栄養学科の中島美千代准教授に執筆していただきました。
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