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2009/03/20
スポーツ健康学科第一期生の卒業を迎えて スポーツ健康学科教員一同からのメッセージ
卒論発表会でのプレゼンテーション
一般の方に運動指導する学生
卒業式で学位記を授与される
3月18日、スポーツ健康学科として初めての卒業生を送り出しました。
今回卒業する学生諸君は、人間健康学部が開設された2007年4月に他大学及び本学他学部から編・転入学してきた者ばかりであり、本学科で学んだのは2年間にすぎません。しかも必修科目及び資格関連科目が多数配置されているため、卒業に行き着くのかどうか危ぶむ声すらありました。しかし、それが杞憂に過ぎなかったのを、あらためて実感しています。
当初は、教員・学生双方に戸惑いや意思疎通にかける部分もありましたが、多くの学生が自らの学習目標を見出し、教員の側も、20名強という学生数を利点に懇切丁寧に指導にあたることができたからです。結果、時間など気にせず研究室に入り浸る学生が散見され、遠隔地にある担当教員の出身大学にまで出かけ合同合宿を行うゼミが現れるなど、まことに活気ある状況が生まれました。また、すれ違い時に挨拶や会話が自然に交わされるようになったのも、相互信頼の深まりがあったからこそだと思います。
そうした形で展開された第一期生諸君の学習生活、その総決算が「卒業研究」です。執筆時には頻繁に研究室を訪れる学生が続出し、文字どおり「手取り足取り」状態の指導となりました。が、学生の姿勢は教員側の予想を超えて前向きかつ真摯であり、なかにはドタバタのものもありましたが、全員提出にこぎ着けました。それらは『平成20年度卒業研究集』にまとめられています。 提出に続いて、昨年12月23日には発表会が行われました。一人7分という短時間でしたが、パワーポイントを駆使するなど周到に準備されたものもあり、「もう少しブラッシュアップすれば学会報告になりそう」といった声も聞かれるほどでした。質疑応答では、学生や教員から率直かつ鋭い質問が出され、充実した会となりました。また、3年生の多くも参加しており、来年度自らが執筆し発表する際の具体的目標・レベルとして、十分に認識されたものと思います。
こうして19名が卒業を迎えたのですが、そのうち14名が医療法人や福祉施設、スポーツクラブや医薬・健康関連用品販売企業、そして長野県警察、信濃グランセローズなどに就職を決めています。また、3名がさらに学びを深めるべく、東北大学大学院及び上越教育大学大学院と、信州リハビリテーション専門学校へ進学します。それぞれ、さきに紹介した「卒業研究」執筆との兼ね合い、そして昨今の厳しい経済情勢の中で手にした道です。その健闘を讃えたいと思います。
以上、スポーツ健康学科第一期生の2年間を、簡単に紹介しました。あっという間の二年間でしたが、卒業後も、本学科で学んだことを糧に、大いに活躍してくれるものと確信しています。また、私達教員一同、得難い二年間の経験を生かし、さらによりよい後輩を育てるべく今後も力を尽くすものです。
本文は、人間健康学部スポーツ健康学科学科長の等々力賢治教授が、学報「蒼穹(第94号)」に寄稿していただいたものです。
今回卒業する学生諸君は、人間健康学部が開設された2007年4月に他大学及び本学他学部から編・転入学してきた者ばかりであり、本学科で学んだのは2年間にすぎません。しかも必修科目及び資格関連科目が多数配置されているため、卒業に行き着くのかどうか危ぶむ声すらありました。しかし、それが杞憂に過ぎなかったのを、あらためて実感しています。
当初は、教員・学生双方に戸惑いや意思疎通にかける部分もありましたが、多くの学生が自らの学習目標を見出し、教員の側も、20名強という学生数を利点に懇切丁寧に指導にあたることができたからです。結果、時間など気にせず研究室に入り浸る学生が散見され、遠隔地にある担当教員の出身大学にまで出かけ合同合宿を行うゼミが現れるなど、まことに活気ある状況が生まれました。また、すれ違い時に挨拶や会話が自然に交わされるようになったのも、相互信頼の深まりがあったからこそだと思います。
そうした形で展開された第一期生諸君の学習生活、その総決算が「卒業研究」です。執筆時には頻繁に研究室を訪れる学生が続出し、文字どおり「手取り足取り」状態の指導となりました。が、学生の姿勢は教員側の予想を超えて前向きかつ真摯であり、なかにはドタバタのものもありましたが、全員提出にこぎ着けました。それらは『平成20年度卒業研究集』にまとめられています。 提出に続いて、昨年12月23日には発表会が行われました。一人7分という短時間でしたが、パワーポイントを駆使するなど周到に準備されたものもあり、「もう少しブラッシュアップすれば学会報告になりそう」といった声も聞かれるほどでした。質疑応答では、学生や教員から率直かつ鋭い質問が出され、充実した会となりました。また、3年生の多くも参加しており、来年度自らが執筆し発表する際の具体的目標・レベルとして、十分に認識されたものと思います。
こうして19名が卒業を迎えたのですが、そのうち14名が医療法人や福祉施設、スポーツクラブや医薬・健康関連用品販売企業、そして長野県警察、信濃グランセローズなどに就職を決めています。また、3名がさらに学びを深めるべく、東北大学大学院及び上越教育大学大学院と、信州リハビリテーション専門学校へ進学します。それぞれ、さきに紹介した「卒業研究」執筆との兼ね合い、そして昨今の厳しい経済情勢の中で手にした道です。その健闘を讃えたいと思います。
以上、スポーツ健康学科第一期生の2年間を、簡単に紹介しました。あっという間の二年間でしたが、卒業後も、本学科で学んだことを糧に、大いに活躍してくれるものと確信しています。また、私達教員一同、得難い二年間の経験を生かし、さらによりよい後輩を育てるべく今後も力を尽くすものです。
本文は、人間健康学部スポーツ健康学科学科長の等々力賢治教授が、学報「蒼穹(第94号)」に寄稿していただいたものです。