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2009/01/09

総合経営学科 兼村ゼミが県内企業2社へ訪問

サンコー清沢人事課長のお話

サイベックコーポレーション平林社長のお話

玄関等はヒノキづくりになっている

地域企業を題材に、その実態を知り、経営の特徴について学ぶ兼村ゼミでは前期のダイシン㈱(本社:塩尻市)、㈱三洋精密(上田市)に続き、後期も2社の企業訪問を行いました。

 まず12月11日(木)、㈱サンコー(塩尻市)を訪問しました。同社は従業員600名、県内に4つの事業所を持ち、日本中の有名電気メーカーから受注する部品メーカーです。また上場企業でありながら海外には工場を持たず、国内だけでも幅広い分野・工程を受注することで40年以上にもわたり黒字経営を継続しています。

 次いで、その翌週に訪問したのが㈱サイベック・コーポレーション(塩尻市)です。同社は60名という小規模ながら、その技術力の高さでは全国的に知れ渡り、1人あたりの売上が大変高い会社であります。塩尻にありながら、仕事は日本を代表する名古屋の自動車メーカーから受注が中心で、しかも自動車業界を取り巻く環境が厳しいなかでもハイブリッド車向けの部品を手掛けることで付加価値を維持しています。それを支えるのは社内にある研究所で、ゼミ学生からは中小製造業へのイメージが変わったとの声も聞かれました。



 これらの会社に共通するのは社員教育・研修制度や従業員の働きやすい環境づくりにお金や時間をかけていることで、「派遣切り」などが社会問題になるなかで、人を大切にする経営とはどういうことなのか、それがどのような効果を会社にもたらすのかを身をもって感じたようでした(写真参照)。また社長さんたちから学生に「目標を持って先輩を追い抜いていくような強い気持つこと、仕事から学ぶことは沢山あり、どんな仕事にもチャレンジすること」といったエールが送られ、その説得力のあるお話ぶりに学生も心を打たれたようでした。

 

 こうしたアウトキャンパス・スタディは日頃の授業・ゼミにはないピリッとした緊張感を持ちながら、外からでは分かりにくい優れた地域企業を知る絶好の機会となります。そうした意味でも教育的効果は大変高いものと確信しており、来年度も同様の取り組みを継続していきたく考えています。もちろん、これには地域企業からのご協力が必要であり、今年度ご協力いただきました企業様4社には重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。
 本文は、総合経営学部総合経営学科の兼村智也准教授から寄せていただきました。
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