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銀河の国で“レクリエーション”

公開プログラムの様子

DVD収録に緊張気味

特別審査での講評

優勝チームの子供たちと

“きらめいて銀河の国からレクの夢”「第62回全国レクリエーション大会INいわて」が盛岡市を主会場に開催された。
 今年の6月「レクリエーション実技Ⅲ」では『体操の創作』を課題に取り組んだ。創作活動をするにあたって活動のモチベーションを高めることをねらい、学生には創った作品をレクリエーション協会主催の『ダンスコンテスト』にエントリーすることを投げかけていた。学生が仕上げた親子体操を、募集締め切りに滑り込むように応募したのは6月も末だった。
「おめでとうございます。皆さんの体操が、全国から応募のあった作品のなかから最終審査の5チームにノミネートされました」と電話を受けたのは、お盆前。早速学生に一報を、と連絡をした。反応はというと、もうひとつ響いて返ってこない。彼女らにとって全国大会出場の知らせなど、突然すぎて思いもかけないことは無理もなかった。競技スポーツで全国を目指す熱い体験からすれば、あまりにもあっけないといった感覚なのであろう。全国大会に向け、疑心暗鬼を自信に変えるために刺激が必要だった。子どもたちに向けた指導実体験が一番効果的であろうと考え、新村保育園さんに協力をお願いした。
 学生の運動指導に対し嬉々として体操に興じ、呼びかけに反応する保育園年長児の姿を目の当たりにできたことは、学生にとって、全国大会に臨む前の小さな自信となったようだ。

 全国レクリエーション大会は今年で62回の開催を数え、国体と並ぶ歴史を持つ祭典である。今年も3日間の開催期間中、23の研究協議会・ワークショップ・14のニュースポーツのプログラムに9000人を超える参加者が集まった。その大会会場の最終日、閉会式前の会場でメインステージに立ち、スポットライトを浴びて自分たちで作り上げた体操を演技する。ゲスト審査員には今をときめく香瑠(かおる)鼓(こ)(トップダンス振付師)さん。そして華やかなステージ上から、客席に集まる老壮男女を観て学生は何を、感じるのだろう。
 ダンスコンテストの前日は、全国配信されるDVD収録が予定されていた。撮影クルーの厳しい視線と3台のカメラ・照明・マイクに囲まれる中、グランドや体育館とは違うスポットライトに照らされ、学生の表情が揺れ動く。コンテスト出場のライバル達は、戦う前にともだち(・・・・)と化した4歳から60歳までという年齢幅の広い、味のある4チームの面々(いずれもプロチーム)。若さとさわやかさで売る「松本大学レクメン」チームが、どんな勝負を挑めるかが見所であった。
 今後の予定は収録したDVDの監修・全国配布・ダンス振り付け編集本の発刊・全国関係団体への配布などなど、今後もまだまだ学生の笑顔と話題を誘いそうな気配である。
 学生には今回のダンスコンテストへの参加をひとつの体験とし、そこで得た様々な人との出会いを通じて、活動がつなぐネットワークとレクリエーションの活かし方を感じ取ってほしいと願うものである。

『明けてコンテスト当日、結果は特別賞とあいなった』

平成20年9月14日
     全国レクリエーション大会・ダンスコンテスト前夜 盛岡にて

本文は、人間健康学部スポーツ健康学科 犬飼 己紀子教授から寄せていただきました。
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