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2008/09/08
  • アウトキャンパス・スタディ事例

高齢者ニーズを視野に入れた福祉用具体験廣瀬ゼミ『ATCエイジレスセンター』研修報告

電動アシスト付き車いす体験

自助具コーナー

コミュニケーションロボットと

大阪浪花名物「お好み焼き」

夏休みを利用して、8月31日~9月1日にゼミの研修旅行を行いました.
 これからの日本は3人に1人が高齢者となる超高齢社会を迎えようとしています。廣瀬ゼミでは、バリアフリーやユニバーサルデザインをテーマに、公共建築物のユニバーサルデザイン評価や、タウンモビリティ(電動車いす等による移動手段)を活用したまちづくりなどに取り組んできました。さまざまな福祉用具を「見て→さわって→体験」し、日常の生活やこれからの社会生活に役に立つ知識を学ぶことを目指した今回の研修旅行は、福祉用具が常設で展示されている「ATCエイジレスセンター」に行きました。アジア最大の常設展示場ということもあり、案内していただくだけでも2時間もかかりました。ここでは5つのゾーンに分かれた介護・福祉用具の展示スペースと、車いすや高齢疑似体験ができるコーナーがありました。電動アシスト付きの介護用車いす(電動アシスト付き自転車は知っていますよね!その車いすバ-ジョンです)で、スロープの上り下りを体験したり、高齢者の体験をしながら階段を上り下りし、どのようにして介助すればよいか学びました。
 その他に、普段の生活で知らず知らずのうちに触れているユニバーサルデザインの商品や「セラピーロボット」や「コミュニケーションロボット」とのふれあいも体験しました。コミュニケーションロボットは、よく知られているキャラクターを模したものなどもあり親しみやすいものでした。学生も、ロボットと歌を歌ったり、ゲームをしたり、博多弁でお話ししたりと楽しそうに会話をしていました。
 高齢者や障がい者、または乳幼児を対象に開発された商品の中には、対象者を限定しなくても誰でも使い安い商品がたくさんあります。そして、これらの商品は、相手への思いやりが生んだ商品といえるのではないでしょうか。このような商品に触れることは、開発した人の気持ちをも知ることができると思います。今回の研修旅行では、商品のすばらしさと共に相手とのコミュニケーションや思いやりが大切ということが学べたと思います。この研修旅行の経験を基に、後期授業である卒業研究に取り組んでいただく予定です。
・・・・もちろん、大阪のおいしい「お好み焼き」もごちそうになりました!

 本文は、松商短期大学部専任講師の廣瀬豊先生から寄せていただきました。
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