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2008/08/07
  • イベント情報

韓国宮廷料理講演会開催レポート健康栄養学科の学生の感想文も紹介

8月4日14:00~5号館524教室において韓国宮廷料理講演会「韓国宮廷料理の世界」が開催されました。講師に韓国で人間国宝にあたる重要無形文化財第38号で社団法人宮中飲食研究院院長であり、日本でも人気のあった韓国ドラマ「チャングムの誓い」の料理の監修をされた韓福麗(ハン ボンリョ)先生をお迎えしました。また、韓先生とご一緒に、60名弱の宮中飲食研究院関係者が来日され、展示料理作成、料理説明などにあたられました。当日は猛暑の中、一般聴講者116名、学生136名の他、教職員、講演関係者総勢300名近くが教室に詰めかけ、冷房が効かないほどの熱気に包まれました。
 
 講演では、病気にならない食べ方、医食同源の考え方、薬より先に食べ物で直す考え方や、栄養士=食医であることなど、栄養士としての心構えともいえるお話をされました。
 会場外のロビーでは、実際に韓先生と宮中飲食研究院の方々が調理した宮廷料理が並べられ、試食としてお菓子と飲み物が用意され、民族衣装をまとった研究院の方からふるまわれました。

 韓先生御一行は、前日の8月3日は朝、韓国を発たれ、中部国際空港に到着後、休むまもなく松本大学へ移動、4日の講演会の準備に入りました。強い団結力のもと、夜9時まで準備をされ、翌日は朝8時には学校で最後の準備をするという、ハードな作業工程で、韓先生をはじめ、研究員の皆様が本講演会に対して強い気持を持ってくださっていることを改めて感じ、大変感動いたしました。

 本文は、人間健康学部健康栄養学科 石原三妃専任講師から寄せていただきました。
 
以下学生感想文 健康栄養学科1年 大友美緒さん
 
 今回韓先生の貴重なお話をお聴きすることが出来、韓国の食文化について大変良い勉強になりました。一口に宮廷料理と言っても、本当に奥が深くて宮廷ならではの工夫がたくさん詰まっていました。五色を基本とした華やかな宮廷料理は日本のおせち料理みたいだなと感じました。中でも私が一番気になったのが、"食べるものがすなわち薬になる"という思想で、これは予防医学の考え方です。食材に気を使ったり、発酵食品を用いたりと昔の宮廷にはただ単に食べるためだけでなく、健康を考えた食事が出されていたということにとても興味をひかれました。宮廷料理人が管理栄養士の役割も果たしていたという事実に驚きました。今回の講演会で、韓先生が他国に宮廷料理を広めている姿を見て、私達ももっと日本の食文化に関心を持つべきだと思いました。日本の食文化もとてもすばらしいものです。現代の食は豊かでバラエティーに富んだものに変化し続けていますがそれゆえ問題点も少なくないのが事実です。昔からの知恵が詰まった食文化はどこの地域にもあり、その地にピッタリな食事です。それぞれの食文化を生かした食事を見直し、伝えていくことの大切さに気づきました。これからの食にかかわっていく立場として、今後「食文化」にも注目して勉強していきたいと思います。
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