新着ニュース

2008/08/02
  • アウトキャンパス・スタディ事例

健康栄養学科の教員が、コープながの「たべる、たいせつキッズクラブ」の料理教室に参画

現在、生活協同組合では、全国レベルで「たべる、たいせつ」プログラムという食育活動を進めています。その活動の一環として、コープながのが取り組んでいる「たべる、たいせつキッズクラブ」主催の子どもたちを対象とした料理教室に、人間健康学部健康栄養学科の石原三妃講師、熊谷晶子助手とともに参画しました。
 この料理教室の企画は、私が本年2月にコープながのに頼まれた講演会からスタートしました。その講演のなかで、「料理をつくるという過程には、サイエンスがあります。それを子どもたちに伝えることで、子どもたちは食事や料理づくりに関心を持ってくれるかもしれません。そんな食育があってもよいのでは?」という話をしました。その話に、コープながのキッズクラブのスタッフの皆様がとても関心を持ってくださったのです。「ぜひ、そういう視点を持った料理教室を実現させましょう。いっしょに考えてみてください。」ということになり、私もその趣旨に賛同してくださった本学科の調理学担当の石原先生と、助手の熊谷先生に加わっていただいて、実施案をつくり、提案しました。
 2008年7月31日に、その企画が実現しました。夏休み中の子どもたち12名が参加してくれました。「お米がごはんになるまでを観察し、おにぎりをつくる」、「牛乳に酸を加えてカテージチーズをつくる」「ひき肉の変化を観察してシュウマイをつくる」というのが今回のテーマでした。
 子どもたちがどんな反応を示してくれるのか心配しながら、当日の講習の作戦を組み立てましたが、ごはんがぶくぶく煮えるのをおもしろがってくれる子どもたち、牛乳が凝集する様子を興味深げに観察してくれる子どもたち、シュウマイを楽しそうに包んでいる子どもたちの様子や、家でもやってみたいといってくれたやさしい子どもたちの声にほっとしたというのが実感です。この企画の実現と成果は、私たちにとっても大きな収穫です。参加した子どもたちが日常の食事にさらに関心を高めてくれることを願っています。
コープながののスタッフの皆様がサポートについてくださり、それがあったからこそできたことと感謝しています。
 8月には、(財)日本科学技術振興財団から地域活動支援の補助金をいただき、キッズ・ラボ~おいしい科学~という事業を、熊谷先生が中心となり、健康栄養学科2年生の有志といっしょに実施する予定です。学生と子どもたちにとって貴重な体験学習の場になりますように!
 本文は、人間健康学部健康栄養学科 廣田直子教授から寄せていただきました。
このページ先頭へ