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白戸ゼミ生が開発に携わりコンビニで販売された“cupDON”―。 誕生から販売までのエピソードを学生が紹介

多くのマスコミに取り上げられた

店頭にはオリジナルポスターも

一般の弁当と一緒に陳列される

本学観光ホスピタリティ学科白戸ゼミナールで、『新村の米の特産化』を研究した4年生8名とコンビニ「サークルK」で共同開発し1月に店頭で販売した“cupDON”誕生までのエピソードをゼミの島崎真代さんが寄せてくれたので、以下紹介する。

地域の食材を活かした商品“cupDON(カップドン)”誕生



 私達白戸ゼミはサークルKサンクスさんと共同で松本市の食材を使用したワンハンドサイズのミニどんぶり“cupDON”の開発を行い、2008年1月15日~28日の14日間期間限定で3種類のcupDONの販売を長野県内サークルK全店(120店舗)で実現しました。内容は『つくねぎ丼』(3種類の鶏肉と松本一本ねぎ)『ホワイト丼』(たまねぎと松本一本ねぎ、ホワイトソース)『牛ねぎデミソース丼』(牛肉と松本一本ねぎ、デミグラスソース)の3種類です。全てのcupDONに松本市新村で栽培されているくれき野米と松本一本ねぎを使用していることが特徴です。今回のコンセプトは『地産地消・旬の食材を使用』の2本柱なので、冬の旬の食材であるねぎとお米に注目し使用しました。ミニサイズのどんぶりなのでコンビニの主要顧客層ではない女性や子供にも食べやすいサイズとして開発しました。

 最初のきっかけとして、私達は3年次の時より新村地区における米の特産化プロジェクトを立ち上げ、新村のくれき野米の販売や商品開発を行ってきました。cupDONの誕生経緯は、お昼休憩の無い松本大学ではお昼の時間帯に講義の入っている学生が多いので、昼食をゆっくりとれない学生に向けたミニどんぶりを販売してみようということで学生が考え出したものです。試作販売として2007年7月23日に松本大学生協と共同でビビンバ丼を製造し、学内で販売しました。その時、報道機関の方々に取り上げて頂き、その新聞記事を見たサークルKサンクスさんが一緒に開発をしていきたいとお誘いを頂き、サークルKの店頭で商品として“cupDON”が販売されることが決定しました。基本的なコンセプトは「地元で栽培された素材を地元で消費する『地産地消』」に決まり、この企画が始まりました。

 売れ行きは好調で、各どんぶりの購入客層構成比は牛ねぎデミソース丼7:3(男性:女性)・つくねぎ丼7:3・ホワイト丼6:4という結果がでました。通常は男性と女性の割合は8:2ですが、今回の場合は7:3もしくは6:4で女性の割合が通常よりアップと言えます。食べた感想として「お米がふっくらしていて美味しかった」「ホワイト丼と牛ねぎデミソース丼にねぎが入っていることに気づかなかったので嫌いな人でも食べやすい」などの意見を頂きました。また、「値段が高い」という意見や「サイズが少し小さいのでもう少し大きめのどんぶりの販売を行って欲しい」という意見も頂いたので今後の課題として検討していきたいと思っています。今後は後輩達がcupDONの企画を引き継ぎ春・夏・秋の新メニューを開発していく予定です。

 今回初めて企業さんと共同商品の開発をさせて頂き、実際現場で行われているマーケティングの勉強することができたこと、地域の食材調査を行い長野県内ではどのような農業の特徴がありどのような野菜が栽培されているかを知ることができました。地域の方や企業の方との関わりの中でネットワークの大切さを感じましたし、就職先の企業で活かしていける要素が沢山ありとても勉強になりました。本当にこの企画に参加でき、自分の考え方や将来の夢が切り開けたと思います。今後の後輩達の活躍と松本大学のご健闘を卒業生としてお祈りしております。
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