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チェコ共和国 国立パルドビチュ大学 訪問報告

9月20日に中野和朗学長にお供してチェコの国立パルドビチュ大学を訪問してきました。パルドビチュ大学はプラハから東に車で2時間ほどのパルドビチュ市内にあります。化学技術専門学校として1950年創立、1994年に大学と認定された比較的新しい大学です。現在6学部と研究所があり約8000人余りの学生が在籍しています。中でも化学技術学部、経済経営学部の人気が高い大学ですが、文化財修復学部という古い建築物や古書などを修復する学部もあります。



 昨年11月2日に本学とパルドビチュ大学が大学間提携に署名したことにより、アメリカのユタ州立大学、中国の人民大学に続き、第3校目の国際協力校となりました。そこで、今回の訪問では、具体的な協力内容を取り決めるために大学関係者と懇談してまいりました。



 パルドビチュ大学のマレク学長の提案により、まずは学部間交流をしましょうということになり、両大学の経営学部から交流を深めるということで意見が一致しました。そしてパルドビチュ大学の経済経営学部についての説明を受けました。経済学科、経営学科、情報管理学科の学部や大学院の学生数やカリキュラム概要を詳細にわたり説明していただきました。



 2日目には、パルドビチュ市から車で1時間ほどのリトミシェル市にある、文化財修復学部の見学をしました。本学部は世界遺産に指定されたリトミシェル城の隣にあり、壁画、絵画、彫刻、古書などの修復分野についての専門家を養成している、特殊な学部です。ここでは、文化財修復技術習得だけではなく、文化伝承の哲学をも学ぶことができます。



今後の可能性としては、学生間交流の機会を設けると共に、学術研究分野での交流、更に地域住民を巻き込んだ文化交流なども考えられます。リトミシェル市は、チェコの作曲家スメタナの生地であるため、毎年9月にスメタナ音楽祭をリトミシェル城内で開催しています。松本市とも類似する点が多い文化都市ですので、大学が率先して地域住民を巻き込んだ国際交流ができればすばらしいと考えます。



11月19日には、パルドビチュ大学副学長と経済学部長が本学を訪問し、具体的な提携内容を確定する予定です。
本文は、国際交流センター長の益山代利子准教授(観光ホスピタリティ学科)から寄稿していただきました。
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