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2007/10/02
  • イベント情報

公開講座「チーム医療における臨床栄養学の役割」報告

9月29日(土)に、大阪府立成人病センターから中島弘先生をお招きして、「チーム医療における臨床栄養学の役割」という題名で特別講義を開催した〔共催.(社)長野県栄養士会研究教育栄養士協議会〕。本学健康栄養学科1年生・教職員、本学科に関心のある高校生や保護者の方、長野県栄養士会の方に加えて、一般の方も思いのほか多数参加された。
 先生のご講演では、生活習慣病(特に、先生のご専門のメタボリックシンドローム)に関するお話や糖尿病患者さんを対象として行っておられる糖尿病教室活動のご紹介を頂きながら、患者さんのQOL(Quality of Life;生活の質)、栄養士が患者さんに対して果たす役割、医師・看護師・薬剤師等と協同するチーム医療において栄養士の果たす役割に関する数々の興味深いお話を伺うことができた。その中で、これからの管理栄養士は医療の現場で患者さんのQOLを高めるために働ける最も重要なスタッフであり、医師・看護師とも同程度の距離を持って患者さんと接していけることから、チーム医療のファシリテーター役を演じることができるとのご意見をいただいた。実際、病院での糖尿病教室や療養支援システム、入院患者への栄養サポートチーム( NST)の中心的役割を果たす実例も示しながら、このことを明瞭に描き出す講演であった。ご講演終了後も、会場との間で活発な質疑応答が行われ、予定の時間をかなりオーバーして会は盛況のうちに終了した。
 今回の、あるいはこれから開催される多くの特別講義等を通じて、本学の学生が、少しでも自分の将来目標について考えたり、その目標のために、今自分は何をしなければならないのかについて考えたり活動できるようになることを期待するとともに、本学部の取り組みが一般の方々にも広く理解されるように期待してやまない。

本文は、健康栄養学科 山田一哉教授から寄せていただきました。
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