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2007/09/12
オーストラリア 国立ニューカッスル大学 夏季研修報告
今回で15回目となる湘北短期大学主催の「オーストラリア国立ニューカッスル大学夏季研修」は8月16日から30日までの合計15日間、総勢26名の参加者で無事終了しました。松本大学からの参加者は5名で(総合経営学部観光ホスピタリティ学科4名、人間健康学部スポーツ健康学科1名)、湘北短期大学からは21名でした。
この夏季研修の目的は、単なる英語の語学研修にとどまらず、ホームステイや各種の体験を通した人的交流やオーストラリアの広大な自然環境を理解することも含まれています。その為カリキュラムは、英語学習の時間と異文化体験の時間に分けられ、更に2週間のホームステイを体験するきめ細かなプログラムが、大学と地域住民の協力によって作られてきました。語学研修センターの職員の中には、湘北短期大学で教鞭をとっていた先生方も数多くいらっしゃり、学生を迎え入れてくれる体制はかなり整っているプログラムといえます。
更に、本研修は松本大学の海外研修の科目として単位認定されるにあたり、研修旅行に備えた異文化体験講義が数回にわたり実施されてきました。また、湘北短期大学主催の結団式に参加するなど、参加者の心構えや研修中の諸注意など念入りな準備が行なわれ、研修に対する学生のモチベーションを高める工夫も行なっています。
さて、オーストラリアでの異文化体験は各自がそれぞれ異なった経験をしてきましたが、共通していた点についていくつかご紹介します。まずは、シドニー空港に到着した際、税関の検疫検査にて、所持品検査のために全員が壁際に並ばされて荷物を一列に並べ、持込禁止品の検査が行なわれたことが、最初の「異文化体験」でした。検疫犬(とても可愛らしいビーグル犬)による全ての参加者の荷物が厳しく調べられ、皆それぞれ緊張し、英語しか通じない空港でのほんの少し刺激的な体験にざわめきました。
送迎バスに乗り研修先についてからは、全員がホストファミリーに引き取られ、そこから先は泣いても笑っても自分の英語力と電子辞書だけが頼りの世界となりました。到着していきなり2日間は、日本語が使えない世界で、しかも学校では聞いたこともない耳慣れない発音の英語が飛び交う生活となりました。戸惑いも大きかったことでしょうが、2日目の夜、全員がホストファミリーと共に参加した「ブッシュダンスの夕べ」では、これぞ古き良きオーストラリアと言える宴を体感しました。まさに身体全身で感じるオーストラリアのエンターテイメントです。伝統的なフォークダンスを踊り、原住民アボリジニの笛を吹き、オーストラリア料理を堪能して深夜まで楽しみました。このブッシュダンスでは、全員の表情がとても朗らかで、気取らない底抜けに明るいオーストラリア文化を肌で感じているようでした。
英語の語学研修は2組のグループに分かれての授業となりました。授業の方法は座学とは異なり様々な手法で英語を楽しく学ぶ事に注意が払われているようでした。英語の料理体験や笑劇の実演などそのメニューは世界中から語学習得にやってくる留学生に対応するために、工夫された内容でした。現地の学生との交流会では、日本の歌を手話付きで披露したり、大学内の幼稚園にて折り紙や遊戯を教えるなど、言葉の壁を乗り越えた体験が織り込まれていました。
ニューカッスル市はシドニーの北の港町ですが、本来は炭鉱で栄えた街でした。現在では、様々な観光の取組がなされており、その一部を見学することも今回の研修内容に含まれていました。市内の動物保護区にてコアラと一緒に写真を撮ったり、イルカ観光船に乗って野生のイルカを見たり、砂丘にて4WDドライブをしたり、サンドボードで砂丘を滑り降りたり、月食を観察したりと、その内容のほとんどが自然に負荷をかけない体験型観光でした。旅行の醍醐味は何といっても現地の人との交流ではないかと思います。ホームステイを通した一期一会の出会いの中、学生時代でしか体験できない深い思いがそれぞれの参加者の心に刻み込まれたことが一番の収穫であったと思います。
最後になりましたが、湘北短期大学の関係者の方にお礼を申し上げます。今回の体験が、湘北短大の学生の皆さんにとっても大切な思い出になることを祈ってやみません。
本文は、引率した観光ホスピタリティ学科の益山代利子准教授が寄せてくれました。
この夏季研修の目的は、単なる英語の語学研修にとどまらず、ホームステイや各種の体験を通した人的交流やオーストラリアの広大な自然環境を理解することも含まれています。その為カリキュラムは、英語学習の時間と異文化体験の時間に分けられ、更に2週間のホームステイを体験するきめ細かなプログラムが、大学と地域住民の協力によって作られてきました。語学研修センターの職員の中には、湘北短期大学で教鞭をとっていた先生方も数多くいらっしゃり、学生を迎え入れてくれる体制はかなり整っているプログラムといえます。
更に、本研修は松本大学の海外研修の科目として単位認定されるにあたり、研修旅行に備えた異文化体験講義が数回にわたり実施されてきました。また、湘北短期大学主催の結団式に参加するなど、参加者の心構えや研修中の諸注意など念入りな準備が行なわれ、研修に対する学生のモチベーションを高める工夫も行なっています。
さて、オーストラリアでの異文化体験は各自がそれぞれ異なった経験をしてきましたが、共通していた点についていくつかご紹介します。まずは、シドニー空港に到着した際、税関の検疫検査にて、所持品検査のために全員が壁際に並ばされて荷物を一列に並べ、持込禁止品の検査が行なわれたことが、最初の「異文化体験」でした。検疫犬(とても可愛らしいビーグル犬)による全ての参加者の荷物が厳しく調べられ、皆それぞれ緊張し、英語しか通じない空港でのほんの少し刺激的な体験にざわめきました。
送迎バスに乗り研修先についてからは、全員がホストファミリーに引き取られ、そこから先は泣いても笑っても自分の英語力と電子辞書だけが頼りの世界となりました。到着していきなり2日間は、日本語が使えない世界で、しかも学校では聞いたこともない耳慣れない発音の英語が飛び交う生活となりました。戸惑いも大きかったことでしょうが、2日目の夜、全員がホストファミリーと共に参加した「ブッシュダンスの夕べ」では、これぞ古き良きオーストラリアと言える宴を体感しました。まさに身体全身で感じるオーストラリアのエンターテイメントです。伝統的なフォークダンスを踊り、原住民アボリジニの笛を吹き、オーストラリア料理を堪能して深夜まで楽しみました。このブッシュダンスでは、全員の表情がとても朗らかで、気取らない底抜けに明るいオーストラリア文化を肌で感じているようでした。
英語の語学研修は2組のグループに分かれての授業となりました。授業の方法は座学とは異なり様々な手法で英語を楽しく学ぶ事に注意が払われているようでした。英語の料理体験や笑劇の実演などそのメニューは世界中から語学習得にやってくる留学生に対応するために、工夫された内容でした。現地の学生との交流会では、日本の歌を手話付きで披露したり、大学内の幼稚園にて折り紙や遊戯を教えるなど、言葉の壁を乗り越えた体験が織り込まれていました。
ニューカッスル市はシドニーの北の港町ですが、本来は炭鉱で栄えた街でした。現在では、様々な観光の取組がなされており、その一部を見学することも今回の研修内容に含まれていました。市内の動物保護区にてコアラと一緒に写真を撮ったり、イルカ観光船に乗って野生のイルカを見たり、砂丘にて4WDドライブをしたり、サンドボードで砂丘を滑り降りたり、月食を観察したりと、その内容のほとんどが自然に負荷をかけない体験型観光でした。旅行の醍醐味は何といっても現地の人との交流ではないかと思います。ホームステイを通した一期一会の出会いの中、学生時代でしか体験できない深い思いがそれぞれの参加者の心に刻み込まれたことが一番の収穫であったと思います。
最後になりましたが、湘北短期大学の関係者の方にお礼を申し上げます。今回の体験が、湘北短大の学生の皆さんにとっても大切な思い出になることを祈ってやみません。
本文は、引率した観光ホスピタリティ学科の益山代利子准教授が寄せてくれました。
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