3月17日(金)、平成28年度松本大学大学院・松本大学・松本大学松商短期大学部の学位授与式を開催しました。
本年度は大学院健康科学研究科4名、総合経営学部180名、人間健康学部180名、松商短期大学部169名の合計533名が修了・卒業しました。晴天のもと、松本大学キャンパスには晴れやかな笑顔が溢れていました。
その様子を写真でご紹介するとともに、学位授与式にて修了生・卒業生に送られた学長告辞を掲載いたします。
告 辞
日に日に春を感じさせる、暖かな気候になって参りました。このような良き日に、日頃お世話になっております各界からのご来賓各位、保護者、学園関係者の皆さん方にご参列いただき、松本大学及び松本大学松商短期大学部の学位授与式を挙行できますことは、本学教職員一同の喜びとするところでございます。
さて近年、長野県の高等教育のあり方をめぐって、「それぞれの大学がその存在感をどのように打ち出していくのか」が鋭く問われていると思います。県内のいくつかの大学が、自力ではなく他の力に依存してその行く末を考え始めたのに対し、学校法人松商学園が経営する松本大学は、これまで培ってきた「自分達の教育力に対する自信」を背景に、自助努力によって未来を切り開く道を進もうとしています。
保護者の方との会話において、「どちらの大学に行かれてますか」と尋ねられて「松本大学ですけど」と答えますと「良い大学にいってらっしゃいますね」と言われます。と、にこやかに話されることがよくあり、このような機会が増えてきました。これは大学の側だけの成果だとは思っておりません。今日晴れて卒業する学生を含め、本学に在籍する学生の皆さんが、それぞれが所属する学科の特徴的な分野において、アウトキャンパス・スタディやゼミナール活動等で、見つけた課題について、自ら考え、努力して答えを探し、その結果を自分たちの言葉で提示するといった、一連の学びを経験しています。このような、アクティブ・ラーニングをふんだんに取り入れた学修活動の成果を見える化してくれていることが大きく影響していると感じています。
またクラブ活動での全国、いや世界に通じる活躍や、震災支援をはじめとする多様な地域貢献のボランティア活動など、数え切れないほどのアクティビティを示してくれていることも大きな要因だと思います。こうした諸活動がマスコミの目にもとまり、情報を広く発信していただいていることにより、地域の方々にも成果が共有され、「松大の学生はよくやっている」という評価につながっているのだと思います。こうしたプラスの循環により、松本大学そのものが地域社会によって育てられてきた結果だと思います。
本日卒業する学生をはじめ、松本大学に学ぶ学生は、社会に出て世代を超えた地域の方々と話す機会も多く、学友会活動では昨年記念の通算第50回を迎えて大いに盛り上がった梓乃森祭や体育大会等をはじめ、仲間と共に一つの企画を創り上げることにも工夫を重ねています。また、地域づくり考房『ゆめ』や地域健康支援ステーションでの自主的な活動等で、コミュニケーション能力を含め、社会人としての基礎的な力を大いに身に付けてきています。今年度は、世界の平和や18才に引き下げられた選挙権の問題など、硬派のテーマに関しても、活動のウィングが拡がりました。また、グローバル化への対応においても、海外からの交換留学生を含む留学生や、海外留学を経験する本学学生の増加に伴って、国際コミュニケーションのツールとしての英語力強化にも顕著な進歩が見られます。
多くの学生が4年又は2年という期間で、教職員や共に学ぶ仲間、地域の方々と触れ合い、学ぶ中で身に付けた力に確固たる自信を持って、これから船出する新しい社会の中で大いに羽ばたき、活躍して下さい。
卒業生の皆さん、保護者の皆さん、本日は御卒業誠におめでとうございました。
2017年3月17日
松本大学 及び 松本大学松商短期大学部
学長 住吉廣行