教育・研究活動
[ 2016.02.12 ]
「平成27年度行政書士試験」の合格発表が1月27日にあり、松本大学総合経営学部観光ホスピタリティ学科4年生の百瀬健太君が合格しました。本学では初めての合格者となります。彼は地道にコツコツと法律の勉強を続けていたのですが、それが見事に実を結びました。
行政書士は、行政書士法に基づく国家資格者です。これは、他人の依頼を受け報酬を得て、官公署(役所)に提出する許認可等の申請書類作成・提出手続代理、遺言書等の権利義務、事実証明および契約書の作成等を行います。全国で行政書士として登録しているのは44,740名、376法人です(平成27年3月末日現在)。
行政書士試験は、法令問題(憲法、行政法、民法、商法など)と一般知識問題(政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護など)が出題されます。近年は大変難しい試験となり、平成27年度は全国で56,965名が受験申込みをして5,820名が合格しました(合格率13.12%)。ちなみに長野県では737名が受験申込みをして77名が合格しています(合格率13.44%)。行政書士試験合格者は法律学の基本的な勉強ができていると見られますから、企業の総務部門(法務)で評価される可能性が高いといえます。中高年の受験者が多いのですが、人生の先輩たちに混じった競争の中で現役大学生の百瀬君が合格したことは大変立派なことです。
松本大学総合経営学部では、正規のカリキュラムとして日本国憲法、行政法、契約法、会社法など憲法、行政法、民法などの基本法律科目を設置しています。さらに宅地建物取引士試験や公務員試験など法律資格試験や公務員試験を受験する学生のための科目も設置しています。そして、正規の授業時間外での個人指導や少人数指導によって各種試験を受験する学生を指導し、サポートする体制を作っています。これは観光ホスピタリティ学科と総合経営学科の両学科共通です。総合経営学部は、法学や政策の勉強もできる学部になっています。
今回の百瀬君の合格は、そういった大学の体制と何よりも本人のがんばりによって達成されたものです。松本大学総合経営学部では、百瀬君の後に続いてくれるような入学者をお待ちしています。