8月3日に中野市ボランティア連絡協議会の視察団27名が本学を訪問されました。
松本大学地域づくり考房『ゆめ』ならびに松本市上土で松本大学と地元商店街が取り組んでいる活動の視察が目的です。
松本大学に到着後、『ゆめ』の廣瀬豊運営委員長(短期大学部准教授)から松本大学生が『ゆめ』を起点に地域の子育てやスポーツ、食育、障がい者とのコミュニケーションなど関心のあるテーマで活動するプログラムの現状を紹介しました。
同時に学生の活動をサポートする学内の教職員と協力いただく公民館や福祉ひろば、企業が連携を深めながら学生たちが学び成長できる松本大学ならではの特徴を説明し、『学生が学ぶだけでなく地域のなかで学生が考えて実践する事で自分に何が足りないか気付きや仲間との協働で自分に自信をもつ』という教育的な側面を重視していると話しました。
学内見学を終えた一行は市内の上土に移動。白戸ゼミナールの学生の案内で2コースに分かれてランチと街歩きを通じて大正ロマンのまちづくりをコンセプトに商店街と松本大学がほぼ10年かけて積み上げてきた街づくりを体験しました。
白戸洋総合経営学部教授がまとめを行い、中野市の方、白戸ゼミ生、上土商店街やボランティア同士が質疑応答で交流をふかめました。事務局の中野市社会福祉協議会を通じて参加者された方々のコメントをいただきましたので一部を紹介します。
・見学に行く先で、沢山のおもてなしをしていただいた。お返しに、紹介していただいたお店でお土産を買うことで貢献できたかなと思う。また訪れたい場所だった。
・地域の方々と学生とが仲良く、楽しそうに取り組んでいる様子が伝わってきた。地域の世話焼きおじさん、おばさんが自分たちの孫よりも学生たちの世話を焼いたり、面倒を見てくれている光景が、何とも楽しげでとても印象に残った。
・地域が学生を育てるという松本大学のコンセプトの一端を見ることが出来てとてもよかった。
・これまで活動に取り組んできた関係から、地域の方々から「卒業しても松本に遊びに来たり、卒業しても松本に住み、また新たな人々が交わり交流する関係性が広がっていってくれたら良いなあと思う。」というコメントが、地域の人々がこれまで関わった学生たちに明るい希望を抱いているのがとても印象的だった。
学生を地域で育てて、地域に帰すというコンセプトが、大学、地域、学生、企業など多方面のWin-Winの関係作りであると感じた。また、中野市でも時間をかけ、多方面に働きかけながら関係作りを進めていくことが大事ではないかと感じた。
尚、視察団の様子は翌日の中日新聞、市民タイムスでも紹介されました。