3月20日、平成26年度松本大学大学院・松本大学・松本大学松商短期大学部の学位授与式を開催しました。
本年度は大学院健康科学研究科4名、総合経営学部156名、人間健康学部178名、松商短期大学部221名の合計559名が修了・卒業し、住吉廣行学長が総代に学位記を授与しました。
修了生・卒業生を代表して松商短期大学部商学科の三村純奈さんが次のように挨拶しましたので、ご紹介します。
「長く厳しかった冬もようやく終わりを告げ、梅の花もほころび、待ちに待った春の訪れを感じる季節となりました。
本日は、このような盛大な卒業式を挙行していただき、誠にありがとうございます。
また、住吉学長先生をはじめ、ご来賓の方々から、心温まるご祝辞、激励の言葉を頂戴し、御礼申し上げます。
希望と不安を胸に抱え短期大学部に入学し、はや2年が経ち、あっという間の学生生活ではありました。振り返れば様々な思い出が記憶に焼きついています。楽しかった思い出や悔やみ後悔し涙を流した日々、すべての光景の1コマ1コマが、走馬灯のように脳裏に蘇ってきます。
私は、2学年目に学友会の会長という役職に就き学友の仲間と共に1年間、イベントの企画運営に携わってきました。
学生時代が終わる前に、何か1つでも自信を持ってやりきったと言えることを残したいという気持ちから立候補しました。いざ、学友会活動が始まると一筋縄ではいかないことばかりで今までに無い葛藤を味わいました。
しかし、そこで学んだことは、仲間がいるという素晴らしさです。私は、この学友会の仲間に数えきれないほど支えられてきました。 時には、衝突し意見のまとまらない日々が続いたこともあります。衝突するということは、一人一人が真剣に1つの企画を大切に向き合っている証です。
どんな企画でも最後に得る達成感は私の生涯の宝物ともいえる貴重な経験になりました。1年間かけて学んだことは、仲間と共に乗り越えることです。人は、挫折をすることによって一回りも二回りも成長するものだと実感しました。今まで私は、挫折をすることから逃避をし、越えなければならない壁も見えないと思い込み、目をつぶってしまうことがありました。
しかしながら、この1年間逃げることの出来ない立場で活動させていただき、目の前の壁を乗り越えた後の美しい景色を目にすることが出来ました。私にとって、学友会は真の仲間であり家族のような存在です。
「運命は笑ひ待ちをり卒業す」という高浜虚子さんの俳句があります。この俳句の意味は、困難なことから逃げ、小さな幸せが来たとしても大きな「笑う」ということは出来ることはないだろう。運命とは自らをあざ笑うかのように複雑だが、待つだけの人生は卒業しよう。という意味をもつ1つの俳句です。私は、社会人になる前にこの俳句と出会えたことが幸運だと思いました。一度きりの学生生活に終止符を打ち、4月から社会人になります。世界に目を向ければ外交問題や様々な対立、解決すべき問題は数知れません。さらに、これからの人生には、糸口の見出せない困難な事態が待っているかもしれません。
しかし、これから経験するであろう新たな環境が私たちを取り巻こうとも、あるいは敢えて私達が自らを試すべく、より険しい道を選択したとしても、自らの可能性を信じ、取り組む問題に真正面から挑み、前へ進む勇気を忘れずに歩んでいきます。
まだまだ未完成の私達ゆえ、今後も皆様のご指導を仰がなければなりません。長い間のご指導に感謝申し上げ、今後も御指導お願い申し上げます。
最後にはなりますが、入学してから今日まで暖かく見守り、励ましてくださった住学長先生をはじめ、諸先生方、保護者の方すべての皆様に卒業生を代表いたしまして改めて御礼もうしあげます。
結びになりますが、松本大学と松本大学松商短期大学部のますますのご発展を願い、ここに修了生、卒業生代表挨拶とさせて頂きます。
平成27年3月20日
松本大学大学院
松本大学並びに
松本大学松商短期大学部
卒業生代表 三村 純奈」