健康安全センター 保健師 脇本澄子
9月30日、総合経営学部のゼミナールⅠの時間を利用して、心肺蘇生講習会を行いました。
総合経営学科、観光ホスピタリティ学科の1年生が第2体育館に集まって、総勢180名の講習です。
「なんだなんだー?心肺蘇生なんて自分ら関係ないでしょ?」と入ってきた学生も、メッセージビデオを見て、少し顔色が変わりました。
心室細動は、特別な人に起こるわけではありません。いつでも、どこでも、そしてだれにでも起こる可能性があります。
自分の大切な人を、自分の手で救えるように、講習が始まります。
目の前で人が倒れたとき、自分はどう行動すればいいのか、シナリオに沿っていろいろなパターンを実習します。
最初は恥ずかしがっていた学生も、少しずつ「どうしましたか?大丈夫ですか?」「誰かいませんか?」「AEDを持って来てください!」と大きな声を出し始めます。
胸骨圧迫のキットを使って、自分の力で、そしてそばにいる人と力を合わせて、倒れた人の命を救えるよう実習を繰り返しました。
胸骨圧迫は想像以上に体力がいります。
途中で汗を拭きながらがんばっている学生や、90分の講習が終わったときには、クタクタになってしまった学生もいました。
命を救うということは決して簡単なことではありません。
AEDは確かに優れた器械ですが、それを使える人がいなければ命を救うことはできません。
本当に目の前で人が倒れたときには、もしかしたら頭が真っ白になってしまうかもしれませんが、学生の心の中にこの講習が少しでも残り、「自信はないけど、やります!」と言える人が一人でも増えてほしいと思っています。
松本大学の学生は、みんな心肺蘇生ができます、AEDが使えます、と言えるように、これからも講習を続けていきたいと思います。