人間健康学部 健康栄養学科 教授 髙木 勝広
大腸菌群の分離②(定性試験)、推定試験の結果を報告します。
こちらの写真を見てください。左がAの水をいれたBGLB培地、右がBのBGLB培地になります。
Bの試験管の中にはガスが貯まっているのがわかります。
前回説明しませんでしたが、この培地には、「ダーラム発酵管」という'試験管を小さくしたようなガラス器具'が逆さになって入れられております。
このダーラム発酵管のお陰で、大腸菌群などの細菌がガスをつくったとき、そこにガスが貯まるので、観察や結果に役立つということになるのです。
また白く濁って見えるのは、細菌です。
細菌が増えるとこのように濁るというのも、見慣れてしまうと当たり前のようになってしまいますが、これも細菌たちの別の姿を見れたようで少し感動です。
今回の実験により、Bの水は推定試験陽性となったので、次の確定試験に移ります。
今度は、EMB培地という寒天で固めたワインレッドの培地を使います。
写真のように、白金耳という器具を使って、BのBGLB培地から細菌を採り、寒天培地に塗りつけます。
そして35℃で1日、培養したものが下の写真です。
この培地で増殖した大腸菌群のコロニーは金属のようにピカピカ光り、判定がしやすいというのが特徴です。
うまく写っているでしょうか(笑)。