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  4. 「食品衛生学実験」 vol.3 ~一般細菌数(生菌数)の測定~

[ 2014.04.24 ]

研究

健康栄養学科 教授 髙木 勝広

今回の実験は「一般細菌数(生菌数)の測定」です。
一般細菌とは、好気条件(酸素存在)下で発育する中温性の細菌を意味します。この一般細菌の多少は、食品がつくられた環境の細菌汚染状況を反映し、また食品が衛生的に取り扱われたかなどの総合的な評価に使うことができます。

今回は、班ごとに試料を用意してもらいました(写真参照)。豚肉やキャベツなど食品が主でしたが、石けんや10円玉硬化などとユニークな試料を持参した班もありました。
実験では可能なかぎり、学生たち自身に試料を用意してもらうようにしています。
実験というものを身近に感じてもらうため、また目に見えない細菌たちが、どのような試料にどのくらい細菌が含まれているのかを実験を始める前にイメージしてもらいたいからです。
先週行った「手の細菌検査」もそうでしたが、たいていモノには、初めからある程度微生物が存在しています。栄養素を豊富に含んだ食品は当然のこと。
今回の実験では、身近な食品に普段どれだけの細菌がいるのかを知ることになり、食品衛生の実践も実はそこから始まります。
さあ、今回はどのような結果が出るのでしょうか。

※細菌が増える(増殖する)のには、一定の温度が必要で、増殖に最も適した温度を「至適増殖温度」といいます。
中温性とは、至適温度が20~40℃の細菌をいい、食中毒菌をはじめ病原菌の多くは、ヒトの体温である37℃付近が「至適増殖温度」の中温性といえます。

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